2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

73話 座右の書

何度も読んだ本といえば、タイの小説である『東北タイの子』や『田舎の教師』などの名がすぐに浮かぶが、「何度も」といったところで、せいぜい3回か4回程度にすぎない。何度も手に取るという意味では、当然、辞書・事典類の使用頻度にかなうわけはない。 …

72話 家電の世界

日本には世界的な家電(家庭用電気器具)メーカーがいくつもあるせいか、あるいはそれが日本人の好みなのか、家庭にはじつに多くの家電製品がある。家電製 品といっても、テレビやステレオコンポのように世界各国に普遍な製品と、自動餅つき機のようにおそら…

71話 また、同じことを

ちょっとした会合から帰宅して、コーヒーを飲んでいて「はっ」と声をあげそうになった。 もしテレビカメラが私の顔をとらえていたら、赤面しているなさけない表情を写しとったにちがいない。その会が終わって、別室で参加者とちょっと建築の話を したのだが…

70話 サンダルをめぐって

旅の履き物はずっとサンダルだ。 なにも知らない初めての旅では、きちんと靴をはいていったが、汗で布靴がベトベトヌルヌルになるのが不快で、耐えきれず旅先でサンダルを買った。それ以 後は、日本を出るときからサンダルだ。西洋やアフリカに行ったときは…

69話 ワープロ専用機「ライター」を作ってくれ

この原稿も、東芝ルポで書いている。コンピューターは持っているが、ほとんど検索専用機 になっている。こういうライターはよほどの珍種かと思ったが、そうでもないらしい。コンピューターは持っているが、原稿は手書きとか、ワープロで打ち、フ ロッピーに…