2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

317話 韓国焼肉事情に変化 1/2

韓国の本を多く書いている鄭銀淑(チョン・ウンスク)さんの本は、出れば必ず買う。すべてが傑作ということはないが、韓国在住の韓国人ライターだから、日本人ライターが書く文章とは取材の深さが違う。 だが、最新刊の『韓国の人情食堂』(双葉文庫)は、残…

316話 うまいうどん

東日本のうどんは、どうも好きになれない。しかし、ある事情で、立ち食いそば屋で食事をしなければならないとしたら、ためらわずうどんを注文する。まずいうどんでも、まずいそばよりましだからだ。あっと、ここでそばの話を書きたくなったが、今回はうどん…

315話 本棚のまわりで

生まれて初めて机の下に潜り込むほどの地震だった。CDで、ブルガリアン・ポリフォニーを聞いている時に揺れが始まり、AMラジオに切り替えて、机の下にもぐりこんだ。 机の上に積んだいくつもの本の山がくずれていくのがわかった。音が大きかったのは本よ…

314話 ワード&エクセルが嫌いだ

アジア雑語林がアジア文庫HPから、このHatena Diary内に引っ越してきてしばらくたつが、いまだになじめない。うまく使えないのだ。 原稿はワードで書いて、それをコピー&ペーストしているのだが、ワードでちゃんと書いた原稿が、移転するとぐちゃぐちゃに…

313話 1970年の世界料理 4/4

じつは、大阪万博の食べ物事情のコラムは前回で終了していた。3回目の最後の行に「この項 終わる」と書いて、「保存」したのだが、発表するまでの間に、『昭和旅行誌』(森正人、中央公論新社、2010)を読んだことで、3回では終われなくなった。この本は、…