たまたまＮＨＫ教育テレビ「歴史は眠らない」シリーズの、「英語・愛憎の二百年」を見た。担当講師は立教大学教授の鳥飼久美子さん。おこがましいが、鳥飼さんの英語教育論は私と同じで、小学生におまけのような英語の授業をやるよりも他にやるべきことがい…

このアジア雑語林の320話で、「若すぎる死」を書いて間もなく、田中好子の死の知らせを聞くとは、なんたる巡り合わせだ。「まだ、若いよなあ」と思いつつも、范文雀は54歳、美空ひばりは52歳で亡くなったし、田中の義姉である夏目雅子は27歳で亡くなり、堀江…

ケチで貧乏な私にしては珍しく、今後、何かの拍子にさらっと目を通すことはあっても、精読はしないとわかっている本を買ってしまった。安かったというだけの理由で、『東洋音楽選書八 東南アジアの音楽』（黒沢隆朝、音楽之友社、1970年）を買ってしまったの…

黒岩比佐子の著作には、私の興味範囲と重なる部分が多いので、読んでみたいとは思いつつも、今現在の関心とは重ならないので、「今は、コレとアレを読んで、それから、そのうちに黒岩の本を・・」と思っているうちに、著者は昨年2010年に、52歳で亡くなって…

浜井幸子さんの最新刊『ソウルでいただきます！』（徳間書店）は、出版されてすぐに読んだのだが、すでに書きためた原稿がいくつもあったので、ここで紹介するのはすっかり遅くなってしまった。この本も、いつもながらの上出来だ。「生涯、一(いち)スクラッ…

前回の原稿を書いてすぐ、録画しておいた「韓食探検隊」（韓国のＫＢＳ制作の、韓国食文化テレビ番組）のプルコギ特集を見た。それで、びっくりした。前号で書いた甘い甘いプルコギは、ソウル式であって、韓国全土にはさまざまなプルコギがある。薄切り牛肉…