2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

535話 日本のインド料理店

日本のタイ料理店を調べたら、ほかの料理店事情も知りたくなった。日本の外国料理店でもっとも多いのは中国料理だということで、ほぼ間違いないと思う。次はイタリア料理か韓国・朝鮮料理かは、わからない。概数を知る手だてはあるのだが、調べてもあまり面…

534話 日本のタイ料理店 2013

讃岐うどん店の分布を調べていたら、昔やったことがあるタイ料理店調査を思い出した。詳しくは、135話、170話、242話参照。昔調べた日本のタイ料理店総数だけを書き出すと、2006年には492軒、2008年には717軒あった。数字の出典は今回もワイワイタイランド。…

533話 全日本讃岐化計画

私は讃岐うどんが好きで、その讃岐うどんが大阪にも進出しているという話を316話に書いた。それは、ちょっと小耳にはさんだ話とわずかな資料を使って書いたものだが、今回はもうちょっと調べて書くことにした。昨今、うどんのチェーン店がはやっているの…

532話 ハノイ 百態百景

神保町でワゴン遊びをしていたら、店頭のワゴンに大きな写真集がのっているのが目についた。ワゴン遊びというのは私の造語だ。神保町散歩は中学生時代からやっているから、私が買いたくなる本を置いているのはどの店か、もうとっくにわかっている。だから、…

531話 研究者と雑談

大学の医学部の教授たちと雑談する機会があり、おもしろい話を聞いた。アメリカと日本の薬の違いというのが、その時の話題だった。アメリカの薬は効力が強いというのだ。日本の薬は、それほど強くない。これは、製薬技術といった問題ではなく、「犠牲」に対…

530話 輸入品の年表を読む

どこの図書館でも、ときどき「ご自由にお持ちください」という表示とともに、廃棄処分にした書籍や雑誌が出入り口付近に置いてあることがある。よく見ると、本の山のなかにもう20年以上探していた貴重な本があり、感動してもらって帰ったこともある。図書…

529話 長崎のシャム通事

江戸時代の外国語学習事情が知りたくて、『<通訳>たちの幕末維新』(木村直樹、吉川弘文館)を読んだ。「へー、そうだったのか」とわかったのは、江戸時代の通訳は医者と同じで、一子相伝の家業だから、親が子を教育する。武士と同格には扱われないという…

528話 『あの日、僕は旅に出た』をめぐるいくつかの話 後編

若い頃の旅は日々新鮮で、ただ歩いているだけでさまざまな物語が目の前に現れて、それがいつまでも色あせずに輝いている。だから、旅の話を書くネタに苦労はしないのだが、その後の旅はどうも印象が薄い。ほんやりとそんなことを考えていたら、沢木耕太郎も…

527話 『あの日、僕は旅に出た』をめぐるいくつかの話 中編

いままで、手を替え品を替え、『蔵翁自伝』の企画を考えてきた。なぜ勝手にそんな企画を考えるのかと問われれば、「私が読みたいからです」と言うしかない。次の本もその延長で紹介したことがある。 若い夫婦が、イギリスからオーストラリアまで旅をして、出…

526話 『あの日、僕は旅に出た』をめぐるいくつかの話 前編 

蔵前仁一著『あの日、ぼくは旅に出た』によれば、彼の初の著作『ゴーゴー・インド』に対して、不遜にもこの前川が「酷評したハガキを送り付けてきた」そうだ。「昔のことは覚えていない」などと、カサブランカの酒場のおやじリック・ブレインのセリフが口グ…