2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧
イワシのフライ カサブランカから鉄道でフェズに行った。鉄道に乗りたかったのだ。フェズは大観光地だから、用はない。私にはシャウエンに行くバスの乗換え地点でしかない。鉄道駅からバスターミナルまでは数キロあるから、荷物を持って歩くにはちょっと大変…
ハッブース街 カサブランカのハッブース街は、1930年代にフランス人によって造られた新市街らしいのだが、モダン様式以前のスタイルだから現代的というわけではない。ちょっとおもしろそうなのだが、行くのがちょっと面倒な場所にある。だからといって、タク…
カサブランカ 〜ワルザザードで会ったあなたに〜 ワルザザードで出会ったあなたは、「大都会が嫌いだから、カサブランカには行かない」と言っていて、たしかにガイドブック的には「見るべきもの」があまりないカサブランカではあるが、街散歩が好きな私には…
沙漠へ 沙漠へ行った。マラケシュから南下してワルザザードに行った理由は、アトラス山脈を越えたかったからで、ワルザザードから西へエルラシディアまで行ったのは、久しぶりに沙漠を見たくなったからだ。「アトラス山脈」という語の響きがなんだか魅力的で…
タオルを探して やってしまった。また、タオルをホテルに忘れてしまったのだ。「タオルはホテルに常備されているもの」という旅行をしている人にはわからないだろうが、タオルは自分で用意するものというのが常識という安宿が、世界にはいくらでもある。そし…
またしても、バッグ壊れる リュクを背負って旅をしたのは、1980年代初めのアフリカ旅行が最後だった。その後、バンコク暮らしをしているときに、原稿用紙や資料の持ち運びに便利なので、ほんの一時期、トランクを使ったことがあるが、基本的にはずっとショル…
バルセロナの新京極 正確に言えば、バルセロナに来たのは2度目である。1975年に2時間ほどいたことがある。フランコ政権の最末期である。マドリッドからパリへの夜行バスに乗ったら、バルセロナで乗換えの手続きと休憩があって、2時間ほど過ごした。深夜の…
さて、目的地だが この雑語林の第637話で書いたように、旅行地の候補のなかで、「よし、決めた!」と仮決定したのがインドだったが、『地球の歩き方 インド』も買ったというのに、「インドに行きたい、よし行こう」という熱意は、ガイドブックを読んで数日で…
旅は、いつでもできるわけじゃない [前口上 この旅物語は、旅から帰ってすぐ書き始め、1週間ほどで3万字を超え、10日目で5万字を超え、6万字を超えた今もまだ完成していない。本来なら、一応であれ、書き終えたあと全体を眺めて構成を考え、校閲したいのだが…