2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

702話 台湾・餃の国紀行 2015 第7話

テレビのとりこ 台湾でしたいことのひとつは、テレビを見ることだった。テレビを見ているのが楽しいから、日が暮れると早く宿に帰りたくなる。毎夜、遅くても8時か9時には宿に戻っているのは、テレビを見るためだ。特に見たい番組があるわけではない。そもそ…

701 話 台湾・餃の国紀行 2015 第6話

春節外食事情 おでん 台湾のおでんの話を書く前に、前回書いたおにぎりの話の追加情報を先に紹介したくなった。日本語を学ぶ台湾人大学生が書いた実にすばらしい卒業論文のことだ。「台湾における日本料理の受容についての研究」(王淳鋒)http://web.ydu.ed…

700話 台湾・餃の国紀行 2015 第5話

春節の外食事情 おにぎり 春節になっても、コンビニはやっていることはわかっている。デパートやショッピングセンターは稼ぎ時だから、休業するわけはないとわかっている。これは東アジア&東南アジアの常識だ。台湾が、私の常識の通じる国であってよかった…

699話 台湾・餃の国紀行 2015 第4話

春節の現実 農歴の春節(旧正月)というのは、年によって移動するのだが、だいたい1月末から2月中旬あたりになる。今年は2月19日から始まった。その時期の台湾の気候、とくに台北の気候がよくわからなかった。ネットの情報をいくつも読んだのだが、どうもは…

698話 台湾・餃の国紀行 2015 第3話

最新安宿事情と正月料金 翌日、近所の安宿を調べてみた。「あっちのほうにも、安宿があったなあ」と記憶を掘り起こして路地の奥に入ると、宿の名前に記憶はあるが、姿はすっかり変わっていた。ほかの安宿同様、かつてはゴキブリ宿の仲間だったはずだが、大き…

697話 台湾・餃の国紀行 2015 第2話

台北の安宿事情 私の出発日の便だけがなぜ格安だったのか、その理由はまったくわからない。そして、破格の料金だったにもかかわらず、機内では、私の前の100ほどの座席のうち、客はせいぜい10人だ。後ろの席を調べはしなかったが、おそらく定員のせいぜい2…

696話 台湾・餃の国紀行 2015 第1話

スクール・ブルー お待たせしました(はたして、待っていた人がいたのかという問題はともかく・・・) 時期的にちょっとずれたが、これから台湾の話を書いていこうと思う。2年前にも台湾の話を書き、この雑語林で連載した。おそらく、同じような話をまた書い…

695話 まだ、ガイジンの時代 その2

前回に続き、『クール・ジャパン!?』(鴻上尚史、講談社現代新書、2015)から、おかしな部分を書きだす。 アイスコーヒーの次に、ニューヨークのストレートパーマの話が出てくる。「ストレートパーマは日本人の発明」という説を、何の疑いもなく紹介してい…

694話 まだ、ガイジンの時代 その1

昨今のテレビは、外国に住んでいる日本人妻を訪ねてというものか、外国人に日本の魅力やユニークと思う事柄を聞きだし、「ああ、日本はなんてすばらしい」と思わせたい番組の花盛りだ。日本に来た外国人旅行者を追うという例の番組「Youは何しに日本へ?」(…

693話 いつも輝く眼で

武蔵野美術大学を定年退職したばかりの関野吉晴さん(冒険家、医師、ライター、元教授)に会った。研究会のあとの、とびきりうまい近大マグロの刺身を食べながらの立ち話だった。ここ何年間か、年に数回会って雑談をしている。 「なんと、ぼく、今年、66で…

692話 電波障害の地、あるいはクラマエ式の話

ウチの電波の障害の話は、この雑語林467話(2012−12−28)にすでに書いたのだが、その後の話も加えてまた書きたくなった。実は、この私が電波障害の話をすでに書いたことを、今の今まですっきりと忘れていたくらいだから、覚えている人はいないだろう。だから…