2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

736話 机に積んだままの本の話をちょっと その2

韓国関連の本を少し インターネット古書店で見つけた本だから、内容のレベルはまったくわからなかったが、版元がコモンズなので、それほどひどい物じゃないだろうと想像して注文した。『韓式B級グルメ大全』(佐藤行衛、コモンズ、2013)は、韓国在住ミュー…

735話 机に積んだままの本の話をちょっと その1

アメリカの豆腐 これから何回かにわたって、本の話を書く。どの本を取り上げようか迷ったが、あれこれ考えるよりも、机の上にのったままになって、まだ棚に収めていない本を片っ端から紹介していけば簡単と気がついた。まずは、豆腐の話から。 1980年代半ば…

734話 葬式は、嫌いだ。

父の葬式のときに、思った。1980年代末のことだ。 普段なかなか会うことのない親戚や、私が一度も会ったことのない父の戦友たちが葬式に駆けつけていただいたのはありがたいのだが、この場にいたらいちばん喜ぶ人がいないことに気がついた。父が会いたかった…

733話 団塊の世代の海外旅行情報

ここ3回書いて来た「1967年のヨーロッパ旅行」というのは、主にカネを持った人たちの団体旅行客向けの情報だった。普通の収入を得ている日本人にはとうてい不可能な海外旅行だったが、工夫をして、なんとか日本を脱出しようとした若者たちが読んでいたのが『…

732話 1967年のヨーロッパ旅行 その3

1967年発行のブルーガイド『ヨーロッパ一周の旅』に、当時のジャルパックのヨーロッパ旅行が紹介されている。その内容をちょっと書き出してみる。 ヨーロッパコース 18日間 56万9000円 1日目 日航機にて羽田空港発。日付変更線を通過して一路ヨーロッパへ。 …

731話 1967年のヨーロッパ旅行 その2

前回に続いて、ブルーガイド海外版『ヨーロッパ一周の旅』(1967)から拾い読み。 [旅程・滞在日数] 10社の旅行代理店と航空会社が企画したヨーロッパツアーを調べて、標準コースと早回りコースを参考プランとして紹介している。昔の海外旅行は、長いのだ。…

730話 1967年のヨーロッパ旅行 その1

図書館では、旅行ガイドブックは数年で廃棄処分になってしまう。「情報が古い」、「使い物にならない」、「置き場所がない」といった理由で処分されるのだが、ガイドブックは紀行文と違って、旅のこまごまとした情報が詰まっていて、使い方によっては宝の山…

729話 ひとりで旅することは、自分と話をしていることだ

先日、深夜。「オードリーのオールナイトニッポン」を聞きながら本を読んでいた。お笑いコンビ「オードリー」(若林正恭と春日俊彰)のふたりがやっている深夜放送だ。そのなかで気になる話があって、目は本を離れた。昔なら、記憶のままに紹介するしかない…

728話 警察官僚のアメリカ旅行

神保町の古本屋の店頭ワゴンで、古い旅行記を見つけた。210円と安いから、内容をよく確かめずに買った。1950〜60年代の海外旅行記なら、安ければとにかく買うということにしている。日本人がまだ自由に外国に行けなかった時代の、日本人の海外旅行体験を知り…

727話 3冊の本

ある大型書店でおもしろそうな本を探したら、購入候補が10冊ほどあり、厳選して3冊に絞り込んのだが、結局1冊も買わなかった。1冊は、すでに読んだような気がするので、帰宅して調べておこうと思ったからだ。あとの2冊は、出たばかりの本だから、もちろんま…