2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

857話 昭和の実感 その6

歌謡曲に包まれた幸せ 中編 日本の歌謡曲史を読むと、田舎から都会に出て来た若者が、故郷にいる恋人や母を想う歌、あるいは都会に出て行った恋人を想う歌がいくらでもあったことを思い出し、調べてみればタイにも同じジャンルの歌があるとこに気がつく。経…

856話 昭和の実感 その5

歌謡曲に包まれた幸せ 前編 歌謡曲のことを書きたいのだが、その前に書いておかないといけない長い話がある。 私は少年時代から歌謡曲を熱心に聞いていたわけではない。現在に至るまで、熱心な歌謡曲ファンではない。少年時代は、むしろ嫌いだった。幼稚園や…

855話 昭和の実感 その4

後楽園球場 安い外野に座り、野球を見たのだろうが、知識も関心もないから、どういう展開になっているのかわからない。遠すぎて選手の動きはよくわからないが、よく見えてもなにもわからない。そもそも、どことどこの対戦かも知らないのだが、知ったところで…

854話 昭和の実感 その3

巨人・大鵬・卵焼き 高度経済成長を表現する「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉は知っているが、改めて調べたことがなかった。今、ウィキペディアを読んでみると、ふたつの事実(かどうかわからないが、まあ、ウィキペディアだから・・・)がわかった。この言…

853話 昭和の実感 その2

レコード大賞 後編 帝国劇場で開催されたレコード大賞授賞式を私が見たのは、いつなのか。古賀政男が存命中の1977年のレコード大賞から調べてみる。第19回レコード大賞だ。すると、この年、古賀政男と服部良一は「審査委員会顕彰」を受けたという記録が見つ…

852話 昭和の実感  その1

レコード大賞 前編 関川夏央の『昭和三十年代演習』(岩波書店、2013)を読んだのは、日本の海外観光旅行黎明期の時代背景を知りたいという関心からだった。この本を読もうと思ったもうひとつの理由は、映画「Always 三丁目の夕日」に対する異議だった。英語…

851話 トラ・アグバル(トーレ・アグバール)は水道局ではない

つい先日のことだ。テレビのスイッチを入れたら、バルセロナの街が映っていた。旅番組らしい。「この奇抜なビルは、バルセロナ水道局の建物です」とナレーションが流れた。「おいおい、まだそんなデタラメを言っているのかい」と思ったのが記憶に残っていて…

850話 韓国、女のひとり酒 その5

何度でも書くぞ、韓国食文化の話 後編 近頃、韓国の映画やドラマを見ていると、従来の大きなステンレス製の茶碗に代わって、陶磁器の小さめの茶碗を見かけるようになったことだ。例えば、こういう食器だ。 ttp://shilla.shop-pro.jp/?pid=23220217 秀吉の文…

849話 韓国、女のひとり酒 その4

何度でも書くぞ、韓国食文化の話 前編 韓国では、日本人がやるように器を持ち上げて食べることはしないとか、そういう食べ方は作法知らずとして糾弾されるなどという記述が実に多い。それは韓国食文化のもはや「常識」といっていいほど広まっているのだが、…