2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

1385話 「応答せよ」と韓国現代史 その3

激流の1980年代 韓国の中高年は、1988年が特別な年だとわかっている。ソウルオリンピックが開催された年だ。88は韓国語で「パルパル」といい、私でも知っている。日本人にとっての1964年のような年だ。 韓国の1980年代の主な出来事をいくつか書き出してみよ…

1384話 「応答せよ」と韓国現代史 その2

韓国の、この30年 守屋准教授が韓国ドラマの話をする。 「『応答せよ』っていう3作のシリーズなんだけど、前川さんが知りたがっている生活史の情報が詰まっているのよ。そんなに昔じゃないけど、1980年代から90年代の韓国人の生活がよくわかる。ドラマとし…

1383話 「応答せよ」と韓国現代史 その1

現代生活史 もう数年前になってしまうが、女子栄養大学准教授の守屋亜記子さんと会ったら、開口一番「前川さんが好きそうな韓国ドラマがあるんだけど・・・」と話し出した。 私と守屋さんとの会話はいつも「前略」だ。いきなり始まるが、テーマはいつも韓国…

1382話 最近読んだ本の話 その15

ドアも壁もないトイレ 日本人が書いたトイレの名著ベスト3は、もちろん私の評価基準で判断したものだが、『ロシアにおけるニタリノフの便器について』(椎名誠、新潮社、1987)と『東方見便録』(斎藤政喜+内澤旬子、小学館、1998)の2冊に、totoの資料が加…

1381話 最近読んだ本の話 その14

ふたたび食文化の本 田中真知さんの配慮で、名著『地球生活記 -世界ぐるりと家めぐり』(福音館)などすばらしい本の著者、小松義夫さんにまた会う機会を得た。世界の住生活をめぐる写真家で、私の興味にピタリと合う本の書き手なので、10時間でも20時間で…

1380話 最近読んだ本の話 その13

言葉の本 西江雅之(1937~2015)さんは、早稲田大学政経学部在学中、図書館の開館とともに入り、さまざまな外国語を自習すると同時に、大学で学べるあらゆる外国語の授業に出席し、のちに言語学者となった。 世間には「言葉オタク」というような人がいる。…

1379話 最近読んだ本の話 その12

川下り 新宿駅東口のブックオフは、新宿のディスクユニオン巡りのあとのお決まりのコースになっている。2019年最後のCDと本の買い出しに出かけたとき、ブックオフの棚で『たまたまザイール、またコンゴ』(田中真知、偕成社、2015)を見つけた。どれだけ売れ…