2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

1622話 本で床はまだ抜けないが その30(最終回)

図書購入台帳 その6 注文していた『北欧建築紀行』(和田菜穂子、山川出版社、2013)と『世界の野外博物館』(杉本尚次、学芸出版社、2000)が届いた。建築物の旅ガイドだから、旅に出かけられるようになるまでは、実用書としては使えない。野外博物館という…

1621話 本で床はまだ抜けないが その29

図書購入台帳 その5 22日(日曜日)に、2度目のコロナワクチン接種のため病院に行く。2回目の副反応は強いという噂あり。若いと反応が強く、老いていると反応が弱いというが、個人差が激しいらしく、私の体はどう反応するのだろう。 私と同年配くらいの医…

1620話 本で床はまだ抜けないが その28

図書購入台帳 その4 1969年に買った本の一部。 『ヨーロッパ・ケチョンケチョン』(遠山景久)。著者はいろいろあった人。自称、「遠山の金さん」の末裔。この文章を書いているたった今、崩れそうな本の山の補強をしていたら、その山の最深部にこの本があっ…

1619話 本で床はまだ抜けないが その27

図書購入台帳 その3 1968年に買った本の一部がこれだ。 『世界の料理』(西岡秀雄)。内容の記憶ナシ。本格的に世界の料理を視野に入れた本が出るのは、1970年代の翻訳書『タイムライフ 世界の料理』を経て、1980年代に刊行が始まる「朝日百科 世界の食べも…

1618話 本で床はまだ抜けないが その26

図書購入台帳 その2 私の中学入学は1965年、中学卒業と高校入学は1968年、高校卒業は1971年だった。学年と西暦はずれるので、何年生だったかということはここでは省略する。1972年に私は20歳になるから、これから書き出すのは十代の読書というわけである。…

1617話 本で床はまだ抜けないが その25

図書購入台帳 その1 1966年、中学1年生の冬だった。本棚にあるわずかばかりの本で、図書台帳を作ろうと思った。その当時の感覚・感情を覚えていないが、おそらく「司書ごっこ」をしてみたいと思ったのかもしれない。高校生になって図書委員になり、お茶の水…

1616話 本で床はまだ抜けないが その24

神保町でこんな本を見つけた 2 『バンコクの好奇心』を出して間もなくだと思うから、1990年代の初めころだろう。ある台湾研究者が、「『台湾の家庭生活』は知ってます?」と聞いてきた。「いいえ」と答えると、「日常生活の雑学に興味があるなら、あの本、お…

1615話 本で床はまだ抜けないが その23

神保町でこんな本を見つけた 1 神田神保町の古書店には、どんな本でも売られている。タイに興味と知識のある人が神保町で古本屋散歩をしていて、ある本に目が留まったとする。「なぜ、タイの自費出版物がここにあるんだ」と驚くかもしれないが、タイ研究者の…

1614話 本で床はまだ抜けないが その22

本を札束で購入 1998年の秋、久しぶりにジャカルタにいた。インドネシアにはたびたび来ていたが、もっぱらバリ島に行っていた。ジャカルタに来るのは、おそらく10年ぶりくらいだろうか。ジャカルタに来た目的はふたつある。ひとつは、のちに『東南アジアの三…

1613話 本で床はまだ抜けないが その21

古い本 重い本の次に浮かんだ蔵書遊びは、古い本トップ10にしようと思ったが、10冊に限定する理由はないので、二十冊ほどにした。東南アジアの歴史に興味があるから、昔に出版された本は比較的持っているのだが、その多くは復刻版や新版だから、いわゆる「古…

1612話 本で床はまだ抜けないが その20

続・重い本 前回の「重い本」を書いたのはもう2週間以上前で、その後本棚を眺めるたびに、「なんで、オレが重い本に選ばれないんだ?」とつぶやいていそうな本が何冊も目につき、きゅうきょ続編を書くことにした。物置きの本は無視するが、椅子を持ってくれ…

1611話 本で床はまだ抜けないが その19

重い本 ビンボーで美術に興味がないから、『豪華絢爛 日本と世界の美術大全集』といった高くて大きくて重くてじゃまな本は1冊もない。しかし、単純に、重い本はある。そこで、ヒマつぶしのお遊びで、ウチの重い本トップ20を調べてみた。取り出すのが簡単な…

1610話 本で床はまだ抜けないが その18

マンガ 4 6月にコロナ・ワクチンの接種予約を入れたら、「最短でも8月以降」といわれ、本日やっと1回目の接種終了。まったく痛くなかったが、夜半に左腕が少々重くなった。2回目は8月下旬になり、その効果が出てくる9月になれば、神保町散歩ができるよ…