2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1856話 将来は?

テレビには当然さまざまな人が登場する。そういう人たちを眺めていて、「もし、今、中学生か高校生だったら、どういう人生を選びたいと思うだろうか」と、フト思った。ヒマつぶしの妄想である。 妄想ではなく、現実の話からすると、誰も高校生の私に質問はし…

1855話 ビデオとカセットテープ

とくに何かのきっかけがあったわけではないが、整理整頓をしたくなって、まずビデオテープを処分することにした。テレビで放送されたアジア映画や、アジア関連のテレビ番組を録画したビデオテープはすでに処分した。今回は、まだ手をつけていなかったタイ関…

1854話 お茶やほかの飲み物の現代史 その4

「旅と水」というテーマをずっと考えている。 ここ20年ほどのヨーロッパ旅行の場合、数日以上滞在するとわかっている街に着くと、雑貨屋やスーパーマーケットで1500ccか2000ccのペットボトル入りの水を買う。その国に入った時から持ち歩いている500cc…

1853話 お茶やほかの飲み物の現代史 その3

ペットボトルのお茶の登場によって大きく変化したのは日本国内だけではない。東・東南アジアの人たちも日本人と同じように、ペットボトルのお茶を飲むようになったということだ。 外国で初めてペットボトル入りのお茶を飲んだのはバンコクで、甘いのに閉口し…

1852話 お茶やほかの飲み物の現代史 その2

「社会実情データ図録」というサイトの清涼飲料の生産推移という資料を読むと、いろいろわかってくることがある。 缶入りのお茶は発売当初の1980年代は、あまり売れていなかったのではないかという私の印象は、資料で裏付けられた。1988年の清涼飲料の生産量…

1851話 お茶やほかの飲み物の現代史 その1

ちょっと昔の話を書いてきた流れで、お茶など飲み物の現代史を書いてみたくなった。 1970年代のインドで、使い捨ての素焼きティーカップを見て、なんだか懐かしくなったのは、日本の鉄道旅で土瓶のお茶が記憶にあったからかもしれない。駅で売っている土瓶の…

1850話 1995年1月17日

そのときも、冬はタイにいた。 1994年の秋から、いつものように半年ほどの熱帯アジア暮らしをしていて、その日、1995年1月17日の午後は、日本人の友人の勤務先で雑談をしていた。電話が鳴った。彼の自宅からだった。「日本で大地震が起こったとラジオで言っ…

1849話 時代の記憶(最終回) 余話 消えた職業海外版

「今はもうなくなったモノや職業」というテーマは、じつは日本国内ではなく、「この国の・・・」と外国での事情を考えたのが最初だった。具体的には、タイだ。日々、新しい技術やモノが登場しているが、「無くなったモノ」はなんだろうかとふと考えた。法律…

1848話 時代の記憶 その23 資料

私の記憶では、出版界で「過去を振り返るブーム」がおこった最初は、「明治百年」をめぐる1968年頃の動きだ。国会図書館の資料を検索すると、「明治百年」でヒットするのは、図書や雑誌などで1738件だ。1968年のNHK大河ドラマが、司馬遼太郎原作の「竜馬が行…

1847話 時代の記憶 その22 消えつつある物事 下

前回の続きと、消えそうで消えないモノ、あるいは復活したモノの話を書くことにする。 ■ステテコ・・・その名の起源が気になって調べたことがあるが、今もって納得できる説を見たことがない。舞台で「捨ててこ、捨ててこ」と言って踊った芸人が、着物の下に…

1846話 時代の記憶 その21 消えつつある物事 上

団塊の世代が、子供の頃の思い出を書いた本は多い。 めんこ、ベーゴマ、クギ刺し(クギ打ち)、ビー玉、ゴム飛び、あやとり、リリアン、馬飛び、お手玉、ままごと・・・・と、いくらでも出てくるだろうが、こういう話にあまり出てこないなと思う事柄を書いて…

1845話 時代の記憶 その20 仕事5

今年も、よしなしごとをそこはかとなく書いていきます。読者はさまざまなので、意識して同じ話を繰り返して書いていますが、意識せずに過去に書いたことを忘れてまた書いている事も少なくないのは、あしからず。「時代の記憶」の続きです。 ■紙芝居・・・い…