2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2139話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その34

ソウル生活史博物館 3 真冬の住宅地の道路には、いたるところに煉炭の燃えカスが山となっている。路地裏ならなおさらだ。空気も、自動車の排気ガスよりも練炭が燃える臭いがした。1985年2月の私の記憶だ。 その日、韓国人家庭を訪問した。夫婦と女の子がい…

2138話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その33

ソウル生活史博物館 2 ソウル生活史博物館の展示で、「おお、これは・・・」と感動した展示がふたつあった。練炭の展示と特別展のポピュラー音楽史だ。 韓国は練炭なしには語れない。『韓国人と煉炭』といった歴史学や社会学などの論文集や、『アンソロジー…

2137話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その32

ソウル生活史博物館 1 韓国に行く前に、ネットで「ソウル 博物館」で検索すると、多くヒットした。リストの中から、まず美術館を除外した。昔の絵があるなら、食生活の資料になるかもしれないと思ったのだが、現代美術が中心らしく、私の関心分野から大きく…

2136話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その31

韓国の文字 1978年のソウルの第一印象は、「ハングルさえなければ日本の風景」というものと同時に、「ハングルしかないという視覚の重圧」があった。街に見慣れぬハングルばかりがあふれていると、視覚的につらかったのだ。ついついハングルを読んでいると疲…

2135話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その30

大韓民国歴史博物館 2 富国強兵殖産興業の展示ばかりかと思ったら、意外にも若者の服装変遷史の展示があった。おっちゃん&おばちゃん、じいちゃん&ばーちゃんの服装史がないのは、あまり変化がないからだろう。 学校の制服は、日本時代は日本の制服に似て…

2134話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その29

大韓民国歴史博物館 1 失意の民俗博物館を1時間足らずで出て、光化門を南下して教保文庫に行く途中、アメリカ大使館隣の大韓民国歴史博物館に寄ってみた。国威発揚、お国自慢の展示だろうとは思ったが、入場料はタダなんだし、「つまらなくてモトモト。ト…

2133話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その28

さあ、民俗博物館だ 5 絵の話を続ける。 帰国してからも、朝鮮人の生活がわかる絵を探した。もしかしてネットにヒントがあるかもしれないといくつもの検索語で調べていたら、思わぬ方向に進んでいった。世の中はすごいというか、どーなっているんだという話…

2132話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その26

さあ、民俗博物館だ 4 民俗博物館の庭に作られたレトロ商店は、商品に対する思い出や思い入れなどまったくないので、「ふむふむ」で終わる。のちに民俗博物館の画像をいろいろ見ると、この 「思い出商店街」は時期によって展示が変わっているらしい。 さて、…

2131話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その26

さあ、民俗博物館だ 3 景福宮の東側を塀に沿って歩き、民俗博物館の専用入り口に着いた。基本的に年中ほぼ無休で、しかも韓国の公共博物館はほとんど(あるいはすべて、入場無料)らしい。 前回ここに来たのは1987年だ。食文化関連の展示があったのを覚えて…

2130話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その25

さあ、民俗博物館だ 2 ソウル2日目の朝、散歩を始めた。鍾路を西に進み、大通りの交差点に出る。右に折れると、たぶん韓国でもっとも有名な道路である世宗大路(セジョンデロ)に出る。この大通りの分離帯に偉人像がふたつある、立っているのが、朝鮮水軍…

2129話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その24

さあ、民俗博物館だ 1 お茶の水に出る用があったので、ディスクユニオンでドゥーワップのCDセット(20曲×10枚、計200曲)を買った。50年代のアメリカ音楽を聞きながら、ソウルの話を書いていく。 ソウルに着いたその日は、散歩と両替を兼ねて夕方の明洞方面…

2128話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その23

宿の場所 3 ソウル市鐘路区は、景福宮、昌徳宮などいくつもの宮殿があり、旧大統領府「青瓦台」(せいがだい。現在は市民公園)もある。東京でいえば、千代田区だ。鐘路区大学路は、かつてソウル大学があったことでその名が残っている。ソウル大学があった…

2127話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その22

宿の場所 2 だから、2024年の宿選びは慎重になった。 まず、地図と地下鉄路線図を眺めて、ソウルの各地区を頭に入れていった。今回の目的地は景福宮(キョンボックン)にある韓国民俗博物館なので、漢江(ハンガン)の南に行くことはないから無視した。民俗…

2126話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その21

宿の場所 1 1973年以来の長い旅行経験のなかで、あらかじめ宿を予約しておくという行為を最初にしたのは2017年の大阪で、18年のプラハ、19年のリーガ(ラトビア)と続く。それ以前の南ヨーロッパの旅は、行き当たりばったりだった。 今回のソウルは、滞在日…

2125話 ソウル2024あるいは韓国との46年 その20

旅行保険、そしてクレジットカードの話 その3 私の今までの経験では、VISAとMASTERが使える場所は多いが、AMEXはあまり使えない。少なくとも、私の旅の範囲ではあまり目にしない。ネットでいろいろ調べてみれば、日本ではスシローでも使えるし、JCB加盟店で…