ゆとり世代とかＺ世代といった世代論にはまったく興味がないが、時代環境に応じた世代というのは、確実にある。 戦前期でいえば、学童疎開世代や徴兵世代、学徒動員世代といったように、ある時期に何歳だったかで、その後の運命が変わることがある。私がもし…

「今どきの若い者は・・・」という中高年が若者を批判非難する物言いというのは、古代から古今東西途絶えることなく繰り返されてきたそうだが、十数年前から逆の結論になる話を耳にするようになった。 50代になったバンドマンや音楽プロデューサーたちの座談…

旅行業界や海外事情などに興味のある人は、「若者は外国に関心があるものだ」と思い込んでいるが、若者全体から見れば、実際はそれほど多くないだろう。ウチでゲームをやっているのがいちばん楽しいとか、中学や高校時代の友人たちとバカ話しながら酒を飲ん…

「日本は最高！！」話を思い出していたら、旅とジェンダーや年齢についても考えてみたくなった。 「外国には興味がない」という傾向は、中高年の男に多く、全世代の女はその傾向が弱いと想像している。世界中どこに行っても見かける母娘の旅でわかる。「夫あ…

「スマホが日本国内と同じように使えない場所には行きたくない」という主義主張趣味趣向を、視野を広げてみれば、「今の生活をそのまま維持したい」ということだろう。若者に限定せず、日本人の旅について考えてみよう。 私の想像では、決まりきった毎日を求…

潔癖症が旅行の障害になっているという話を、高校の同窓生たちとの昨年の忘年会ですると、「アジアは汚いから、しょうがないよ。差別じゃなくて、現実にね。ヨーロッパとは違うから」という発言をしたヤツがいて、ほかの人も黙ってうなずいた。そうだった。…

旧知の大学教授と世間話をした。話題はころころと変わるのだが、大学生の海外旅行の話が印象に残っている。問題点はみっつ浮かんできた。 今の大学生は外国に興味がない。インターネットで「外国気分」が味わえるから、デジタルで充分だという説は何度か耳に…

ユニクロにないなら、ワークマンはどうだと調べたら、我が愛する「裏起毛ストレッチジーンズ」のようなものはあったが、あまりにごわごわしていて重く、私のような軟弱生活者向きではない。それではと、イオンに行ってみたら、あった。イオンのプライベート…

真冬の公園で、子供たちがはしゃいでいる。幼稚園から小学校低学年くらいの子供たちで、半ズボン姿は男の子にも女の子にもいる。寒くないのかね。 電車に女子高生が乗って来た。ミニスカートに生足。おしゃれのために、無理してるんだろうな。西日暮里駅のホ…

前回の話で紹介したジャーナリストの大野さんに関する奇妙なメールが来たのは昨年12月のことだった。 我がＰＣのOutlookに来たそのメールの差出人は、なんとFacebook。そんなことありえるか？ ちなみに、私、FacebookもＸも何もやっておりません。 そのおか…

出版社めこんの桑原さんが世話役を務めてくれるアジアの勉強会に出っかけた。月一回の上京である。 車内では、『日韓併合期ベストエッセイ』（鄭大均編、ちくま文庫、2015）を読む。出版時に気になっていたが、ついつい買う機会を逸していた。韓国のブログを…

ちょっと休んで何話分か下書きができたので、ぼちぼち連載を再開しようか。 机の引き出しのなかに財布がいくつも入っていて、そのなかに使い残した外貨が入っている。両替できないコインがある。両替できないわけではないだろうが、両替してもせいぜい数百円…