2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
石原裕次郎と長嶋茂雄と、なぜか三輪車 後編(259話 2009-6-10) 裕次郎関連の資料をまとめ買いしてみると、資料の正確さと文章のおもしろさで、百瀬博教の手によるものが群を抜いている。はっきり言えば、ほかの便乗芸能本と「格が違う」のだ。百瀬は裕次郎…
楽しみにとっておいた『食からみる台湾史』をやっと手にする。おもしろい。農業の話も豊富で、しばらくワクワク読書ができそうだ。現物はまだ見ていないが、『食文化からアフリカを知るための65章』(明石書店)が出た。同じシリーズで『ブラジル』も出てい…
前回はパンアメリカン航空と日本映画の話を少し紹介した。加山雄三の「若大将」シリーズと海外旅行に関して、すでに1663話(2021-11-28)で書いたが、ここで再録しておこう。少年時代の私にとって、加山雄三は「つまらん歌を歌っているつまらん映画俳優」で…
パンナム(パン・アメリカン航空)と海外旅行年表 かつて、PamAm(パンナム、パンアメリカン航空)は、海外旅行のシンボルであり、金満強大なアメリカを誇示するような企業だった。今回は日本映画とパンナム興亡史を紹介し、次回は加山雄三や石原裕次郎とパンナ…
原稿を書くときは、関連年表を作ることにしているので、こういう年表も作ってみた。21世紀分を加筆する気力はなくなったので、20世紀年表だ。ほかの年表と同じように、重複部分があるのは承知の上で、再録します。 旅の道具年表 1950 リコーフレックスⅢ型(5…
読みたい文庫が3冊あり、いずれも「品切れ増刷未定」ではない。たまには通販ではなく書店で買おうと、東京駅前オアゾの丸善に行くが在庫なし。八重洲ブックセンターと三省堂本店の休業は痛い。池袋のジュンク堂に行くという手はあるが(この大書店は好きだ)…
7月に『現代中国のトイレ革命』(周星 著/徐青 訳、論創社)が出る。目次を読んだら、実におもしろそうだ。あまりおもしろくなかった同社の『韓国 食の文化』の埋め合わせをしてくれるだろうか。問題は、4400円という価格だな。ちなみに、論創社の本は、『…
1989 全日空が、成田・バンコク線開設。 日本人はアメリカの観光ビザが不要に。 天安門事件で、中国への旅行者が激減。 ソニーのビデオカメラ「ハンディーカムTR-55」(17万7000円)発売。 東芝のノートパソコンDynaBook発売(19万8000円) 出…
「旅行人」の時代と世界の旅行事情年表 再確認したくなって、「旅行人」時代年表を作った。すでに発表した旅行年表ではあるが、内容の重複を確認せずに載せる。これはいわば簡易版だから、大筋を理解するには便利かもしれない(2025年に、いくらか加筆してお…
続・旅行に興味がない 2008年に書いたこの原稿に手を入れていて、1990年代末のスマトラを思い出した。高原の街ブキット・ティンギの安宿でアメリカ人旅行者に会い、毎日雑談をしていた。彼は市立だか州立だかの大学の修士課程にいて、この先博士課程に進むか…
2018年に大阪の国立民族学博物館(民博)に行ったとき、音楽関連の展示ができたなあという印象があった。そのことを関係があるのかどうかわからないが、視力を失った民博館長の梅棹忠夫は、最晩年に音楽に強い関心を寄せていたという話が『梅棹忠夫』(山本…
『食からみる台湾史』は手元に届いたものの、今すぐ読むのはもったいないので、あとまわしにして本の山を崩す。『イタリアの引き出し』(内田洋子)、『こんなに違うJALとANA』(杉浦一機)、『水と清潔』(福田眞人)、『〈辞書屋〉列伝』(田澤耕)…
アマゾンの「ほしい物リスト」に長らく入れていた”Roots of Funk Raw Soul, Rough Bleus& All That Jazz 10CD-set”をついに購入。初めてリストに入れた1年ほど前は2000円くらいで、そのままにしていたら「品切れ、入荷未定」になり、その後1万4000円ほどの値…
ブラジル音楽のCDを百数十枚買っている。そのうち半分以上はサンバで、しかもその多くがクララ・ヌネス(Clara Nunes)のものだ。1983年に40歳でなくなっている。死後、「ライブ・イン・ジャパン」というような新譜がでることもなく寂しい思いをしているの…
ケニア出身の作家ングギ(Ngugi wa Thiongo 、グギという表記も)の訃報を新聞で見た。彼と会ったのは、1983年のナイロビだった。そのころ、”The River Between”を読んでいた。そのあと、” A Grain of Wheat”を読み、出て間もない獄中記” Detained: A Writer…