2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
野坂昭如も同じだなと気がついた。豊かな家庭で育ったウソと出まかせが得意な少年が、旧制中学時代に窃盗罪で少年院送致となっている。そして、のちに作家になるというのは、ウィリアム・デイビス、ジャック・ロンドン、安部譲二らと同じ。野坂については、…
今、グーグルで検索すると、真っ先にAIの回答が出てくるのだが、これが噴飯もののガセが多い。ある英語の本の書名を書き、「日本語訳は?」と追加質問をしたら、「紀伊国屋書店で販売しています」という回答があったが、デタラメだ。どう調べても、日本語…
「東京を引き払って、移住しました。いつでも遊びに来てください」というメールが天下のクラマエ師から届いた、移住先が、ニューカレドニアだというのだが、なぜか驚かなかった。それが、けさ見た夢だ。メールを受け取って、瞬時にニューカレドニアに来てい…
コロナ前に両替したカネが700ユーロ残っている。1ユーロを128円で買ったから支払額は約9万円だ。それが172円になっている今、約12万円相当ということになる。こういうあぶく銭の感動は、クレジットカードで旅をしている人にはわからないだろうな。 さて。 …
「スーパートランプ」の謎を解くには、ウェールズ出身の詩人・作家から話を始める必要があるとわかった。 ウィリアム・ヘンリー・デイビス(William Henry Davies 1871~1940)はイギリスやアメリカで放浪生活を続けて、詩を書き文章を綴った。1908年に発表…
『半生の記』(松本清張、新潮文庫、1970)を読んだ流れで、『松本清張の残像』(藤井康栄、文春新書、2002)を読んだ。著者藤井康栄(ふじい・やすえ、女性)は、1934年生まれで、文藝春秋に入社してすぐから30年にわたって松本清張担当の編集者をつとめた…
昔使ったバッグを取り出したくて、押し入れの荷物を点検していたら、もう何十年も手を触れていないビニール袋があった。なかをみると、もう50年近く前のアフリカで手に入れたものだ。ケニア北部のトゥルカナで買ったビーズ細工がいくつかある。今は旅先で買…
人が旅の出る理由はいくらでもある。あらかじめ帰宅する予定がはっきり決まっている旅行ではなく、行先も期間も決まっていない旅をする理由は、職探し、犯罪や不義理などで定住できない者、差別などで定住生活を許されない者、定住できない性分の者もいる。…
京都帝国大学旅行部は、戦時下で解散した。もともと山岳部はなかった。戦後、新制大学となって山岳部はできたが、1956年に山岳部、探検部、ワンダーフォーゲル部に分離した。探検部創設の中心人物はのちに朝日新聞記者になる本多勝一だが、梅棹忠夫のアジテ…
『歩々清風 金子智一伝』で描かれた金子智一の生涯は2本の柱が貫いている。ひとつはユースホステル協会の活動と、それに関連する日本ウォーキング協会の活動である。もうひとつの柱は、インドネシアだ。戦時中、陸軍ジャワ派遣軍報道班員としてインドネシア…
2000年8月にNHK・BS2で放送された「BSスペシャル ゆっくり世界旅 真似して真似されて二人旅」。橋田壽賀子とラサール石井のふたりが、なぜかポーランドを旅するという番組で、奇しくも橋田壽賀子の旅の話を聞けた。橋田はなかなかの旅行者だったのだ。 橋田…
私が知らない時代の若者の旅の資料を探して買いまくっていた時代がある。インターネットで古書が買えるようになって、「無銭旅行」、「ヒッチハイク」、「貧乏旅行」、「青春旅行」などで検索して、送料も併せて1000円以内ならすぐに注文していた。内容もレ…
現在、もっとも熱心に見ているテレビ番組は、NHKBSの「世界のドキュメンタリー」。日本製の番組の、「アナザーストーリーズ」(NHK)の松嶋菜々子、「ガイアの夜明け」(テレ東)の松下奈緒と長谷川博己といった「番組案内人」は不要。無駄だな。 さ…
古本屋で『世界のことば』(朝日ジャーナル編、朝日新聞社、1991)を見つけた。読んでいるはずだが、「200円だから、買っておこうか」。帰宅して、ことばの書棚を見たら、すぐに見つかった。「やっぱりな」と思いつつその本を開くと、『世界のことば』(トレ…
いつものように食文化関連の本を探していた。『魚で始まる世界史』(越智敏之、平凡社)を見つけて、怒りがこみあげてきた。タイトルに「世界史」とあるが、内容は西洋史だ。著者は「世界とは西洋のことです、当たり前でしょ」とでも思っているのだろう。サ…