2026-01-01から1年間の記事一覧

2368話 マレー紀行 2025 37 食文化 2

コタバルの宿は街の中心地からはちょっと外れていて、そのせいで宿の向かいに大きなショッピングセンターが建っていた。新しいショッピングセンターかと思ったが、10年くらい前からあるそうで、どうやら改装工事をやって、新しそうになったらしい。1階は安め…

2367話 マレー紀行 2025 36 食文化 1

地下のその食堂に入り、自分でテーブルまで運んできた料理を見て、既知感を覚えたのは当たり前で、コロナ禍前にもこの店に来ていたことに気がついた。愛用の店というのではない。店名さえ知らないのに、同じ店に入った理由は、入り口の看板だ。「雞飯」とい…

2366話 マレー紀行 2025 35 博物館

クアラルンプールの国立博物館は、たぶん過去2回来ていて、「まあ、つまらん」という印象しかないが、「21世紀になって多少マシになったか」というかすかな期待を込めて行ってみたが、あいかわらずだ。入口に置いてあった人力車が館内に移っていたが、だから…

2365話 マレー紀行 2025 34 飲み物 5

若者が集まるおしゃれなカフェ事情は知らないが、ショッピングセンターのカフェに入ったことがある。甘くないコーヒーを飲みたかったからだ。メニューを見ると、”Jasmine Green Tea”が目に入り、その右を見ると、”Pot”とある。よし、今日はお茶のがぶ飲みに…

2364話 マレー紀行 2025 33飲み物 4

susuの話をしておこうか。店で「teh」とか「copi」と注文すれば、練乳入りの甘い飲み物だということは共通認識で、屋台なら客は通常氷入りの冷たい飲み物を注文しているのだろうと解釈されるが、食堂などの場合は、「熱いの? 冷たいの?」と確認されること…

2363話 マレー紀行 2025 32 飲み物 3

まったくおしゃれではない、古くからある食堂の飲み物メニューならほとんど解読できるだろうと思ったが、わからない商品もあった。ここでは、紅茶tehを例にする。 中国料理の食堂のメニュー。マレーシア語と中国語の知識を総動員して、メニューを解読する。…

2362話 マレー紀行 2025 31 飲み物 2

今回マレーシアに来て、「おい、おい!」と言いたくなったのが、紅茶だ。 私の知識では、マレーシアの紅茶は2種類あって、ひとつは日本人にもなじみの姿で、カップの赤い液体にミルク(加糖練乳)を注いだものだ。中国人経営の食堂では、コーヒーと同じ「国…

2361話 マレー紀行 2025 30 飲み物 1

暑い。甘すぎるが、氷を溶かしながら飲めば、少しはましになると思いつつ、アイス・ミルクティーを注文した。 「Teh es」(テ・エス)というと、飲み物屋台の若い男はニヤッとした。「インドネシアへ行った?」 あ、そうそう、と気がついた。私が口にしたの…

2360話 マレー紀行 2025 29 マレーシア語 4

インドネシア語でトイレや浴室を意味する語は、kamar kecil(カマル・クチル)といい、直訳すれば「部屋・小さい」である。トイレを調べていてわかったのは、kamarはkamerというオランダ語が元で意味は同じで「部屋」。マレー語ではbilik(発音はビリックでは…

2359話 マレー紀行 2025 28 マレーシア語 3

マレーシアやインドネシアのことで、何か調べたいことがあると、『馬来語大辞典』(旺文社、1942)にあたる。出版から84年もたっているが、現在でもこれ以上おもしろいマレー語辞典はない。残念ながら、この辞典にtandasの語源は載っていないが、興味ある説…

2358話 マレー紀行 2025 27 マレーシア語 2

マレーシアを旅していて、「ああ、マレーシアにいるな」と実感するのは、街で”tandas”という表示をよく見るからだ。タンダスはマレーシア語でトイレだが、インドネシア語では”kamar kecil”という。カマル(部屋)クチル(小さな)という意味の婉曲表現だ。も…

2357話 マレー紀行 2025 26 マレーシア語 1

いままでマレーシア語を勉強したことがないから、出発直前にマレーシア語の教科書を買ったのだが、「どうせ勉強しないな」と自分をよく知る自分が顔を出し、旅には持って行かなかった。 マレーシア語を勉強したことはないが、インドネシア語はちょっと独習し…

2356話 マレー紀行 2025 25 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 7

食堂を出て、露店の服屋通りを抜けて、ふたたび生鮮食料品市場を少しぶらつき、大通りに戻った。 両脇の四角い物が、大豆の発酵食品テンペ。 前列中央にふたつ並んでいるのが、メリンジョ(グネムツ科)の実。その実を潰したのがウンピン。 宿があるチャイナ…

2355話 マレー紀行 2025 24 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 6

チョウキット市場にたどり着くと、心がうきうきしているのが自分でもわかる。超高層ビルと、超高級ショッピングセンターのKLCC(クアラルンプール・シティー・センター)地区やブキット・ビンタンにうんざりしていた反動で、「よし、ここだ」という感動だ。た…

2354話 マレー紀行 2025 23 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 5

クアラルンプールの食堂でコメの炊き方の講習を受けていたその日のその時刻、日本では父が息を引き取った。この親不孝者は、もちろんそんなことは知らない。行き当たりばったりの気ままな旅だから、自分でも「予定」などというものを知らない。ただこのとき…

2353話 マレー紀行 2025 22 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 4

この店は、林(リム)きょうだいの両親が創業したもので、母親の弟が、ジャカルタの友人の義父にあたる。シンガポールで弟が来るのを待っていた姉だ。店の2階はホテルになっていて、当然宿代を払おうとしたが、これまた当然受け取らない。それどころか、友人…

2352話 マレー紀行 2025 21 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 3

林(リム)家の人が、「店は、トゥンク・アブドゥール・ラーマン通りにあって」と住所と店名を教えてくれた。 その通りのことは知っている。その年の旅は、インドネシアの後マレーシアに行くことは決まっていて、クアラルンプールに関するメモをノートに書いて…

2351話 マレー紀行 2025 20 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 2

インドネシア(という国はまだなく、「オランダ領東インド」だったが)の港町スラバヤで放り出された少年は、乗客の助言で、福建省出身者の互助会である福建会館を訪ねた。同胞からすぐに住み込みの仕事を世話してもらい、そのまま働くことになった。生きて…

2350話 マレー紀行 2025 19 Jl.TAR(トゥンク・アブドゥール・ラーマン)通り 1

クアラルンプールの繁華街としてよく知られているのは、ペトロナス・ツインタワーやKLタワーなどがあるKLCC(Kuala Lumpur City Centre)地域や、ブキット・ビンタンあたりで、東京でいえば渋谷、青山、赤坂、六本木といった渋谷区港区あたりの地域だから、私…

2349話 マレー紀行 2025 18 机 2

この安宿に備わっている机で、毎夜日記を書いた。ノートはもう何年も前から、「コクヨ ス-5BN フィラーノート マージン罫入り A5B 6mm」を使ってる。「マージン罫」というのは、ページの左側にタテの線が引いてあり、その部分が見出しや加筆訂正用の余白と…

2348話 マレー紀行 2025 17 机 1

賢い人はみなブログをやめてしまったが、スマホも使えない時代遅れの私には、ブログはふさわしいのかもしれない。文章が長くなりすぎないように気にしつつ、さあ、2026年版のブログの開始です。 東海岸の旅を終えてクアラルンプールに戻った。一番の心配は、…