958話 イベリア紀行 2016・秋 第83回

 小ネタ雑談 その6


■切手 王宮そばの郵便局に行った。絵葉書を3通カウンターに置いて、「全部、日本まで」と言った。郵便局員は切手を取り出し、親切にも私の絵葉書にはってくれて、「6.60ユーロ」と言った。そんな親切な郵便局員はいままで出会ったことがないが、料金が違う。
 「1通1.30ユーロだから、合計は3.90ユーロのはずですが・・・」というと、その局員はあわててパソコンで料金を確認し、私の主張が正しいことを確認した。しかし、切手はもうはってしまっているから、なかったことにしたくても、どうにもならない。突然、「覆水盆に返らず」という言葉が浮かんだ。はってしまった切手は、もう戻らない。終業時に計算を合わせているなら、自腹で差額を出すしかないのだが、切手の棚卸しのようなことはやっていないだろう。
■絵葉書 デジタル時代に入って、絵葉書は前時代の遺物になっているのかもしれないが、土産物屋や本屋などでまだ絵葉書は売っている。私は年賀状も暑中見舞いも出さないから、旅行に行ったときにご挨拶としてなるべく出すようにしている。絵葉書も一種の土産物だから、店によって売値の差が大きい。安くてデザインのいい絵葉書が見つかれば、まとめて買って、日本でも使う。旅先で絵葉書を書くのもコツがあり、切手をはる部分をたっぷりとっておくことだ。切手が想像を超えて大きかったり、何枚か合わせて張る必要があったりするので、宛先を書いた部分にまで切手が出しゃばってしまうことがあるので、注意が必要だ。
■郵便局 前回のマドリッドでも、絵葉書を買い、その店で教えてもらった郵便局に行ったのだが、なにかの誤解があったのだろうと思った。郵便局だと教えてもらった場所に建っていたのは宮殿だったからだ。「まさか」と思いつつなかに入ると、本当に郵便局があった。その建物は、現在は通称シべーレス宮殿と呼ばれているが、前回行ったときは郵政通信宮殿Palacio de Comunicacionesという名前の建物で、中央郵便局もこのなかにあった。資料によれば、1917年に、庁舎として建てたというのだが、とても役所には見えない。現在は、市役所である。
 市役所がシベーレス宮殿と呼ばれている理由は、この建物の前にシベーレス広場があるからだ。シベーレス、スペイン語でCibeles、英語でCybele、日本ではキュベレーというのは、古代ギリシャ古代ローマでも信仰されていた大地母神で、豊穣の女神である。詳しくは、以下を参照。これを読めば、広場に2頭のライオンが車を曳いている意味がわかる。教養がない私は、像の意味をある程度理解できるようになるまでに、たっぷり時間がかかる。だから、疑問を感じたら、すぐに調べるしかない。
 ここがシベーレス宮殿だが、郵便局だとは・・・

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%99%E3%83%AC%E3%83%BC
■カレンダー カレンダーを見ながら、宿の人といつまで滞在するかという話をしていたときに、どうも話がかみ合わないことに気がついた。「Domingo(日曜日)まで・・・」とカレンダーを指差しながら話していたら、「Domingoはこっち」と土曜日を指差すのだが、よく見たら、そこが日曜日だ。つまり、カレンダーは左端の月曜日から始まり右端が日曜日で終わる。かつて、こういうカレンダーを見たことはあるのだが、さて、どこだったか。
 考えてみれば、「週末」という語を使うのなら、日曜日から週が始まるのはおかしいということになる。月曜から始まって日曜日で終わるのが1週間ということになるはずだが・・・。