1201話 プラハ 風がハープを奏でるように 第10回

 

此頃都ニハヤル物 その2

 

 両替の問題点を書き出してみる。

 プラハで悪評高きものといえば、悪質タクシーと両替屋だ。両替屋の悪事はいくつかある。スペインやイタリアでは、クレジットカードを使ってATMでキャッシングという旅行者が多かったように思うが、プラハではユーロや米ドル札を持って両替しようと人が多いように見えた。その事情は想像するしかないが、ドミトリーのところで話したウクライナから来た男は、手元のクレジットカードでは一度ユーロに両替してから、それをコロナに再両替しないといけないとこぼしていた。おそらく、中欧や東欧などから来た旅行者などは、クレジットカードよりも現金を使いたいのだろう。そこで、ATMではなく両替屋を利用すると、こういう悪事に巻き込まれることがあるという話を書き出す。旅行者にとっては「悪事」だが、たぶん違法ではないのだろう。

 

 a、ひどく交換レートの悪い店。低い交換レートを提示しているだけでは、決して違法ではない。両替に慣れていない外国人が騙される。あるいは、両替のレートなど、どこだって大して変わらないと思っている旅行者、あるいはそもそも交換レートに関する知識がないという旅行者がひっかかる。

 b、手数料で稼ぐ店。レートは相場並みの数字を提示しているが、両替手数料を高く取る店がある。両替したあとで、手元のカネが少ないと文句を言っても、もう遅い。こういう店はそう多くはないようだ。

 c、手数料に注意の店。店頭に”NO  COMMISSION”(手数料なし)という看板を掲げているが、要注意の店。交換レートがひどく悪い場合があり、実質的に高い手数料を取られているようなものだ。あるいは、こういう悪事もある。

 交換レートも相場並みで、「手数料はゼロ」と表示してある。これなら安心と両替すると、手元のカネがやけに少ない。計算が違うと文句を言うと、レート表の下に、誰も読めないような小さな字で、「3000ユーロ以上あるいは3000米ドル以上両替した場合」などと書いてあり、それ以下の額の両替だとひどく悪いレートが適用される。こういうインチキはバルセロナにもあった。

 上の文章を書いていて思い出したのは、アマゾンのマーケットプレイスだ。かなり安い値段で出品している業者がいて、「おお、これはいい」と思って注文しようとすると、送料がとんでもなく高いと気がつくことがある。通販に慣れていないと、こういう「ワザ」にひっかかるが、これも違法ではないはずだ。

 プラハでは、両替屋の店頭にもATM機が設置していることも多いが、店によってレートが変わるのかどうか不明だが、ATM機を使うのが無難かもしれない。

 チェコでの両替がしばしばトラブルになるという日本語の記事はネット上にいくらでもあるが、以下のような動画の方がわかりやすいだろう。

 最初の動画は、日本語字幕が付いたもの。これを見れば。悪質な両替屋がいかに多いかよくわかるはずだ。プラハはいまや大観光地だから、カモネギ旅行者を待ち構えている輩も多いということだ。プラハは、女性向け雑誌などで紹介する「夢の国の、おとぎの街」では、決してない。

https://www.youtube.com/watch?v=eyK8dQH-Vh0

 こちらは日本語の字幕はついてないが、内容はよくわかるだろう。同じ人物による動画で、時間の経過がわかる。私は路上の両替業者は見ていないが、「問題だ」という過去の記事は読んだことがある。

https://www.youtube.com/watch?v=gd77Fs7UEic

https://www.youtube.com/watch?v=2zQ5j3T0v0I

https://www.youtube.com/watch?v=7kjRatOoseA