1319話 スケッチ バルト三国+ポーランド 38回

 木造住宅 その4

 

 ラトビアの首都リーガから鉄道で30分ほど西に走ると、バルト海の保養地ユールマラに出る。気温は30度を越えていても海水温は低いようで、行楽客の目的は海で泳ぐことではなく、太陽の熱に体をさらすことである。水につかる人は皆無ではないが、泳いでいる人は見かけなかった。

 海岸沿いには松林があり、海に沿って道路が走り、そのあたり一帯は高級別荘地である。社会主義時代でも、ラトビアやロシアの共産党や軍の幹部など特権階級が夏を過ごしてきたのだろう。以下、写真でその一部を紹介する。海岸沿いに別荘が並んでいるらしいが、その全貌は見ていない。帰国して、グーグルマップで確認したら、やはり広大な別荘地だった。地区によっては、比較的小さな別荘も多くあるようだ。ラトビア政府観光局の情報でも、ここには重要木造建造物が数百軒もあるらしい。

 

 

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 ユールマラは「海岸」という普通名詞であり、この地域の地名でもある。MAJORI駅下車。ラトビア語のOはuaという二重母音の発音になるので、マユアリに近い音になる。この建物は駅舎らしいが、ホームは野外の吹き曝し。

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 これが河口かと思ったら、池。別荘地は川や池と、海岸に挟まれた細長い地域に伸びている

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 「バルト海を見たい」という気分で、足早に海に。駅から徒歩数分。

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 海は重油を流したように黒い。沖縄の海を見たら、彼らはなんと言うだろうかとふと思った。

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 上の写真も、海岸の更衣室。


 

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 別荘地巡りを始める。新しそうな家でも、古い家をリフォームしたと思われる。

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