1327話 スケッチ バルト三国+ポーランド 46回

 地下鉄で行った郊外

 

 ワルシャワには地下鉄が2路線走っている。そのうちのM1線に乗った。この日、バスもトラムも地下鉄も1日乗り放題のキップを買ったから、トラムに続いて地下鉄にも乗ってみようと思ったのだ。日本円で書くと、トラム1回乗車で120円。乗り放題キップなら450円だから、きょうは乗り物の日と決めて乗りまくった。前回書いたトラムは昼間の遊び、地下鉄は夕方からの遊びだが、もちろんまだ明るい。

 『世界の地下鉄』(社団法人 日本地下鉄協会監修、ぎょうせい、2005)によれば、ワルシャワの地下鉄計画が作成されたのは1925年だが、実際に工事が始まったのは1983年で、営業が始まったのは1995年のことだ。私が乗った1号線は2005年の開業で、北のムウォチニ駅から南のカバティ駅まで約28キロを走る。駅も車両も特に印象に残らなかったので、撮影はまったくしていない。

 北の終着駅には”Młociny”という看板がかかっていて、「ミロチニ」とでも読むのかなと思ったが、Mの次の文字はLの小文字ではなく、斜めの棒がある。調べてみれば、これはwの発音をする文字で、ciは「チ」と「ツィ」の中間あたりの発音らしく、つまり「ムウォチニ」のような発音になるらしい。

f:id:maekawa_kenichi:20191008094835j:plain 駅前の商業施設Galeria Młociny。ラテン文字は実に便利で、この施設の名をコピーして検索すると、すぐさまホームページが出た。

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 3階の窓から外を見ると、昔からの戸建て住宅の向こうに、中層アパートが広がっている。

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 どこの国でも、ショッピングセンターのカフェテリアが好きだ。メニューが読めなくてもいい。料理の姿がわかり、値段もわかり、指さすだけで注文ができる。安い。ひとりでも、気兼ねしない。さまざまな料理を選べる。トイレもある。言うこと、ナシ。

 

 地下鉄で一気に南下して、Kabaty駅へ。カバティと読むのだろう。

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 地下鉄駅の階段を上がったら、こういうアパートがあった。

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 アパートの1階は飲食店で、平日の夜9時過ぎの賑わい。日本なら、「店がうるさい!」という苦情があるだろうな。ただし、ここでは大音響で音楽を鳴らす店はなさそうだ。

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 暑くて長い昼の、短い夏を楽しんでいる。友人知人と楽しく語らい、歩いて帰れる。地下鉄で帰るにしても、駅まで徒歩数分。豊かな生活、余裕の生活というのは、こういうものなのか。ワルシャワの人口180万人。

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 1930年代あたりのデザインだが、おそらくそれほど古くはないだろうなどと考えながら、建築散歩もした。

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 そろそろ10時。散歩を終えて、帰るか。