1400話 ユーチューブ遊び 第5回

 バングラデシュの村の料理

 

 400 Chicken Roast & 500 Eggs Prepared & Serve With Polao/Biriyani Rice To 400 People Of Villageという動画を見る。

 ビリヤーニに、フライドチキンとゆで卵を村の子供たちに提供するというバングラデシュの動画だ。18分ほどの動画を見て気がついたことを書いておく。インド亜大陸の料理の専門家なら、「そんなこと、当たり前だよ」と言うかもしれないが、その地域の食文化をほとんど知らない者のメモである。

 ニワトリは生きたまま村に運ばれるので、村でさばく。「あれ?」と気になったのは、羽をむしらないのだ。皮ごとはずす。料理の最後まで見たが、皮は出てこない。皮だけでなく、頭や内臓や、もしかして手羽先も見えない。これはどうしたことだ。内臓などはあとで大人が食べるのだろうか。この動画シリーズで、ヤギの内臓とジャガイモカレーを作る回があったから、内臓や皮がダブーとは思えない。

https://www.youtube.com/watch?v=gNjuNByURoQ

 同じ動画シリーズで、同じ人たちのこの料理では、鳥の皮も内臓も手羽先も入っている料理をつくったが、子供たちには鳥料理は食べさせていない。ということは、どういうことだ? わからん。いちいち羽根をむしっていると時間と手間がかかるから、後回しにしたのだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=USGA0rktAgs

 この料理動画でほかに気になったのは、次の2点。タイトルにBiriyaniとある。私はタイトルをよく読まずに動画を見ていたので、鶏肉のビリヤーニ(炊き込みご飯、あるいは混ぜご飯)だと思っていたのだが、村の子供たちに食べさせるビリヤーニは、生の青トウガラシを大量に入れたものだ。インドの基準では「それほど辛くない」というレベルだろうが、これは驚いた。

 もう一点気になったのは、辛いソースを作っているときに鍋に投入した白いものに、”sugar”と文字が入ったことだ。インドやバングラデシュの料理動画を見ていて、白い粉末を入れるシーンが何度もあった。説明はない。塩はわかるが、そのほかの2種はなんだ。小麦粉やコメ粉ではないことはわかるから、台所にあるかもしれない白い粉末は砂糖とうまみ調味料しかない。今回バングラデシュの次の動画を見て、砂糖もけっこう入れることがわかった。

https://www.youtube.com/watch?v=gNjuNByURoQ

 インド料理に砂糖を入れるシーンは、東京とイタリアのインド料理店の料理風景をテレビで見ている。「砂糖」と説明が入った。日本人やイタリア人の舌に合わせるために砂糖を入れたという仮説も成り立つのだが、今回はバングラデシュの農村だ。