2211話 世代5 蒸気機関車 マンガ

 通常の乗り物として蒸気機関車に乗った記憶のある世代の最後が私の世代かなと思ったが、これも地域差が大きい。中学時代だったか、総武線蒸気機関車が走っている光景が印象に残っていて、あれは思い違いだったのだろうかと調べてみれば、東京かた千葉県に向かった蒸気機関車にひかれた最後の客車は、常磐線総武本線などいくつかあるがいずれも1969年だ。このとき、私は高校生だ。北海道ではもっと後まで蒸気機関車が走っていたから、「私の世代が最後」とは到底言えない。

 映画「男はつらいよ」は1968年が第1作だった。最初の数本見ただけで、以後の作品はテレビでときどき紹介される映像を見ただけだが、今となっては「あの頃の日本」が保存されている映画でもある。たしか、その初期の作品に蒸気機関車が走るシーンがあったような気がする。有名な映画シリーズだから、調べたらすぐに情報が出てきた。第3作と第5作(いずれも1970年)だ。

 私は1971年3月に高校を卒業したから、蒸気機関車の最後の時代は高校時代だったことがわかる。だから、そのころの小学生が、蒸気機関車の最後の姿を見た世代ということになるだろう。

 修学旅行の「最後」と「最初」は、私の世代かもしれない。中学も高校も修学旅行は関西だったが、修学旅行専用に新幹線を使うようになったのが1970年。私の高校が修学旅行に行った年だ。つまり、東海道本線の修学旅行専用列車のほぼ最後の時代を中学生時代に経験し、高校生で最初の新幹線修学旅行を経験したことになる。

 

 私の世代とマンガはどういう関係にあるのか。

 かつて月刊少年漫画雑誌というものがあった。その最後の時代と私の世代の小学生時代が重なる。私の記憶に残る雑誌は次のようなものだった。

 「少年」(光文社)・・・1946~1968

 「少年画報」(少年画報社)・・・1950~1971

 「冒険王」(秋田書店)・・・1949~1983

 「少年ブック」(集英社)・・・1959~1969

 月刊誌を追いやったのは週刊少年漫画雑誌だ。

 「少年マガジン」(講談社)・・・1959~

 「少年サンデー」(小学館)・・・1959~

 「少年キング」(少年画報社)・・・1963~1988

 私と仲間内だけの反応でいえば、1950年代から60年代初めくらいまでは月刊誌がもてはやされたが、すぐに週刊誌が人気になり「マガジン」と「サンデー」の戦いとなった。小学校低学年時代は月刊誌が人気で、高学年には週刊誌が優位に立ったという記憶がある。時代的には、1960年が分岐点だから、上のリストをみればよくわかる。

 漫画を買ってもらえる経済的余裕がなかったので、本屋で立ち読みを繰り返し、ついに出入り禁止になったという思い出もある。少年向け週刊漫画雑誌の登場は団塊の世代をターゲットにしたもので、そのひとつ下の世代である私たちは、団塊の世代の後追い体験をしていたから「最初の体験世代」と言えるものはほとんどない。