■「世代」の話を終えたばかりなのに、気がついたことがある。前川少年が5歳から6歳の頃、チキンラーメンとコカコーラが発売された。どちらの商品も、発売当初のころを覚えている。今後も、「あれはそうだな」と思い出すことが多くあるだろうなあ。
■日本復帰前の沖縄を語るとき、「沖縄から本土に行く時も、日本人が沖縄に行く時も、昔はパスポートが必要で・・・」といった会話をしばしば耳にしている。沖縄県民が語るシーンも見ているが、あれはパスポートではないのだ。米軍占領下の沖縄で、沖縄人に日本のパスポートを発給するわけはない。同時に、日本人に対しても、日本政府が簡単にパスポートを発給する時代ではなかった。沖縄人たちが「パスポート」と呼んでいたのは身分証明書だ。
https://4travel.jp/travelogue/11754896
https://isakusphere.blogspot.com/2012/07/blog-post_16.html
■インド亜大陸諸国はどこの国民に対してもビザを取ることを要求している。東南アジアではカンボジアやインドネシアやミャンマーでも同様に、ビザ取得を求められる。ちょっと前までは、30日程度の観光目的の滞在ならビザなし滞在が認められたのに、どうしたわけだ。観光を理由に入国したが、そのまま居残って就労するといった不法滞在者を防ぐという目的があるのはわかるが、例えばカンボジアではすべての外国人にビザ取得を求めるというのはどういうわけだ。ビザを取れば不法滞在しないという保証はないのだから、日本人にもビザ取得を要求する理由がわからない。
「ベトナムも昔は高いビザ代を要求していましたよ」と、ベトナム政治の研究者が解説してくれた。
「その後、ベトナムは観光立国を目指して、ビザなし入国を認めようという動きが起こりました。巨額の観光収入が見込めますからね。それに反対したのが、法務省や外務省といった出入国管理に関係する人たちです。軍部や交通や建設関係の役所は、裏でいくらでも儲ぐことができるのですが、法務や外務ではワイロで稼ぐということができない。高いビザを要求し、簡単に取得できないようにしておけば、旅行社がビザ取得代行業務でたっぷり稼げるというわけで、そこで儲けたカネが役人に戻るというわけです。そういうわけで、ビザなし入国に大反対の動きがあったのですが、経済規模でいえば外国人観光客を大幅に受け入れたほうが儲かると考える勢力が勝利し、ビザなし滞在も可能になったというわけです」
そのおかげで、観光客が急増したが、インド亜大陸諸国やカンボジアやインドネシアなどは、観光で儲けるよりも役所や議員の既得権の方が重要だということだろう。あるいは、ビザ代金で大使館の維持費の足しにしようというのか?
ところで、ビザの研究をしている観光学者はいるんだろうか?
■スペインのコルドバでは、並木も公園の木もオレンジで、たわわに実をつけているのに、誰も盗らないんだろうかと不振に思ったのを、このブログで書いたことがある。その事情がNHKテレビ「世界ふれあい街歩き」のコルドバ特集でわかった。私がものほしそうに眺めていた並木のオレンジを、巨大なペンチのような歯ではさみ、木をゆする。オリーブの実を落とすときに使う機械だ。実ったオレンジが路上に落ちると、ドーザーショベル(ブルドーザーとシャベルカーが合体した重機)ですくって、トラックの荷台に乗せる。そこにナレーションがはいる。「このオレンジはおいしくないので、集めて肥料などにします」。なるほど、そういうわけか。
とはいえ、ごみ同然ではもったいない。オレンジが貴重な日本なら、工夫をしてもう少しは儲かる加工品にするのになあと思った。
■Youtubeでさまざまな音楽を聴いていたら、突然候補に挙がって来たのがCDではなくレコードで、レイバンのサングラスをかけた男のアップ写真がジャケットになっている。昔のロックバンドのアルバムだろうとレコードの文字を読んだら、「無限軌道」。チューリップのレコードだが、このバンドとレイバンサングラスは私のイメージでは似合わない。1975年のアルバムだ。無限軌道とはキャタピラーのことだが、それは商品名なのでマスコミではこう呼ぶらしい。それで思い出したのは、1988年に韓国で結成された伝説的ロックバンドの名が漢字で書けば「無限軌道」(ムハンケド)だ。
この語は、どうやらマンガかアニメが元かもしれないとは思ったが、その方面に関心がないので、ちょっと調べて、やめた。
次回から、長い長い連載に入る予定だ。