1965 1 新規格旅券発給、一般は青、公用は緑、外交は茶。
1 ジャルパック5種7コース(4月~10月分)発売開始。その第1便はヨーロッパ16日間(67万5000円)。参加者は出発前日にプリンスホテルに宿泊して、テーブルマナーやバスルームの使い方などの講習を受けた。
8 インドネシア国営旅行者NITOURが東京事務所開設。
8 台湾の観光目的の滞在が、従来の1週間から1か月に延長。
8 香港の観光目的の滞在は、96時間以内ならビザ不要に。
9 羽田空港に免税店ができる。
12 日本青年海外協力隊発足。
*パスポート発給にコンピューターを導入した結果、縦書きから横書きに変更された。
出版:実業之日本社のブルーガイド海外版の出版が始まる。ジャルパックの内容に沿って順次発行された。/『ベトナム戦記』(開高健)/『南ベトナム戦争従軍記』(岡村昭彦)/『これが新しい世界だ』32巻(国際情報社)、順次発行。
映画:「マカオの竜」(小林旭)/「香港の白い薔薇」(宝田明)/「野郎に国境はない」(小林旭)/「ユンボギの日記」(監督・大島渚)韓国のシーンはスチール写真。/「ブワナ・トシの歌」(渥美清)、ケニアが舞台。/「サウンド・オブ・ミュージック」(ジュリー・アンドリュース)/「その男ゾルバ」(アンソニー・クイーン)。舞台はギリシャ。/「勇者のみ」(フランク・シナトラ)/「カトマンズの男」(ジャン・ポール・ベルモンド)。香港、ネパール、マレーシアでロケ。
♪「夏の日の思い出」(日野てる子)/ベンチャーズ来日/日劇でフォーク・フェスティバル開催。マイク真木、PPMフォロワーズなど出演。アメリカの歌のコピーが多かった。
TV:「11PM」放送開始。海外を旅行して8ミリで撮影しただけで、「海外取材番組」となるコーナーが後に生まれた。/「シリーズ インドシナの底流」8回(NHK)放送。
広告:フジカ・シングル8のCM「私にも写せます」(扇千景)。旅行に8ミリカメラを持っていく時代になった。
*64年に大学卒業後、アメリカに向かったのは植村直己。高校卒業後の65年に移民としてアメリカに渡ったのが石川好。植村は不法就労で、石川は正式な労働者として農園で働いた。最高の稼ぎはふたりとも日給30ドルほどで、それは当時の日本円で約1万円。日本では日産自動車の工場労働者の日給が500円の時代。石川は89年に『ストロベリー・ロード』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
1966 1 海外旅行の「年1回」という制限を緩和。「年に2回以上外国に行く人は少ないのだから、持ちだし外貨限度額を700ドルにしてほしい」という要望が、旅行業界から出る。
5 日米協議で沖縄の旅券国籍欄を「琉球人」から「日本人」にすることで同意。
6 イタリア政府観光局東京事務所開設。
6 海外みやげの免税限度額を2万円から5万円に引き上げ。
7 新潟臨港海運がソ連船をチャーターして、新潟・ナホトカ間に定期船(月1便)の運行開始。
7 ソ連政府観光局東京事務所開設。
7 香港観光協会東京事務所開設。
9 カナダ政府観光局東京事務所開設。
11 生命保険全社が海外旅行生命保険をいっせいに発売。
11 山下新日本汽船がソ連船をチャーターして、横浜・香港間に定期船(月1便)の運行開始。
12 この年から、正月の海外旅行が急増。
出版:『天国にいちばん近い島』(森村桂)。角川文庫版は69年。著者のニューカレドニア旅行は64年。映画化は84年(大林宣彦監督、原田知世)。/『48ヶ国での青春 はたちのヒッチハイク』(北川明)/『基礎ビルマ語』(原田正春)/「旅行読売」創刊/『現代世界ノンフォクション全集』全24巻(筑摩書房)刊行開始。/『西域探検紀行全集』全15巻(白水社)/『東南アジアの旅』(石井出雄)、保育社カラーブックスの1冊で実用ガイド付き各国紹介。その一部を紹介すると、東京・バンコク往復15万5200円(エコノミー)。シンガポールは17万0500円だが、船を使うと3万1000円からあることがわかる。料金表をざっと見ると、船の1等料金と、飛行機のエコノミークラス料金が同じくらいだとわかる。
♪「星のフラメンコ」(西郷輝彦)、映画化も同年(舞台は台湾。脚本は倉本聡)。/ビーチボーイズ来日。/ジャッキー吉川とブルーコメッツの実質的レコードデビュー曲「青い瞳」(英語盤)がヒット、すぐに日本語盤も発売し大ヒット。この曲は北欧にヒントを得たもので、この曲以後GS(グループサウンズ)の時代到来。GSの曲は、宝塚&少女漫画的「憧れのヨーロッパ」を描いたものが多い。その例を以下に。あ~気恥ずかしい!
67年 「僕のマリー」タイガース/「ブルーシャトウ」ブルー・コメッツ/「いとしのジザベル」ゴールデン・カップス/「マリアの泉」ブルー・コメッツ/「モナリザの微笑」タイガース/「霧の中のマリアンヌ」レオ・ビーツ
68年 「愛するアニタ」ワイルド・ワンズ/「亜麻色の髪の乙女」ヴィレッジ・シンガーズ/「花の首飾り」タイガース/「エメラルドの伝説」テンプターズ
69年 「赤い靴のマリア」ワイルド・ワンズ
映画:「バンコックの夜」(加山雄三)バンコクに派遣された医師の話。/「大陸流れ者」(鶴田浩二)、香港が舞台。/「網走番外地・南国の対決」(高倉健)、復帰前の沖縄が舞台。/「アジア秘密警察」(二谷英明)香港との合作。/「アンデスの花嫁」(監督:羽仁進)アンデスでロケ。/「小さい逃亡者」(監督:衣笠貞之助)ソ連との合作。/記録映画「ベトナム戦争」(監督:池部良)
TV:「すばらしい世界旅行」(日本テレビ ~90)/「ゆく年 くる年」(NHK)ニューヨークから歳末風景を生中継。明けて元日は民放が「いま世界は明ける」で、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京を結ぶ4都市からの中継で構成。
*カラーテレビの値下げ競争が激化し、18万円台に。旧型だと10万円を割るものも。