2229話 日本人の海外旅行史 11

1970 3 韓国の金浦空港で、「キーセン観光に反対する女たちの会」が日本人観光客に抗議運動

   3 大阪で日本万国博覧会開催

   3 外貨持ち出し限度額が700ドルから1000ドルに増額

   3 定期便として初めて、パン・アメリカン航空ボーイング747(ジャンボ)が羽田に到着

   3 よど号ハイジャック事件発生(「よど」は淀川に由来する愛称。80年代まで航空機に愛称があった)

   4 シンガポール政府観光局日本事務所開設

   5 台湾観光協会東京事務所開設

   5 ハイジャックに関する東京条約批准

   5 羽田空港に国際線到着ターミナルビル完成

   5 三越パリ・オペラ座前に新店舗開店。椎名誠がこの開店パレードを取材。初めての海外渡航であった。モンブランの万年筆を買った。バッグには『六か国語会話』(日本交通公社、1968)が入っていた。

   6 下関・釜山間に関釜フェリー(関釜号3800トン)就航。週3便、所要7時間(夜行だから、遅い方がいい)

   6 フィリピン・プレジデント・ラインズ(PPL)が、マニラ・横浜間に定期船運航開始

   7 ハイジャック防止のため、銃砲刀剣等の機内持ち込みが禁止に

   7 日航のジャンボ機就航

   7 セイロン政府観光局東京事務所開設

   10 「ディスカバー・ジャパン」キャンペーン開始。これは大阪万博のために増強した国鉄の輸送体制を万博閉幕後もそのまま維持するための、国内旅行推進キャンペーンだった。

 12 観光目的でも数次旅券(5年間有効)発給。料金は1次3000円、数次6000円

海外ツアーのテレビCMが流れる

横浜・ナホトカ航路の年間利用者が1万7000人を超えるが、これがピークで以後減少する。

出版:『日本万国博公式ガイドマップ』『日本万国博公式ガイド』(どちらも日本万国博覧会協会)/『日本人とユダヤ人』(イザヤ・ペンダサン)/『海外無銭旅行のすすめ 10万円をモトデに世界を歩いた2年間』(栗原富雄)/『明日は貴族だ! ヨーロッパ無宿の旅』(みやこうせい)/『アカシアの大連』(清岡卓行)/『世界旅行時刻表』(蜷川譲)/『世界ケチケチ旅行入門』(森下賢一)/『実用世界旅行』(杉浦康。城厚司)/「朝日アジアレビュー」(朝日新聞社)創刊/「anan」(平凡出版、現マガジンハウス)創刊。特集は「70年春秋、パリコレクション」

ベトナム人歌手カン・リーが万博で歌うために来日。「雨に消えたあなた」の日本語盤を録音・発売。79年に『ベトナムから来た妻と娘』(近藤紘一)をNHKがドラマ化したのに伴い、この歌を「美しい昔」と改題してテーマ曲にし、同時にレコードもこの名で再発売。/「オスローの出来事」(ちあきなおみ)。オスロで出会った「地図さえ持たぬ旅人」の話。

映画:「東京・パリ 青春の条件」(橋幸夫)。橋のほか、西郷、舟木、三田に黛ジュンにパリを組み込んだ映画。/「風の慕情」(吉永小百合)。マニラ、オーストラリアでロケ。脚本は橋田壽賀子

TV:「遠くへ行きたい」(TBS)放送開始。スポンサーは国鉄/特別番組「ジャンボ時代の海外旅行」(NHK)/「70年代われらの世界」(NHK ~75)。国内外の様々な話題を取り上げる月1回の放送。

 

1971 1 ソ連客船の発券業務が山下新日本トラベルサービスから東洋共同海運へ移管。

    2 業務渡航用外貨持ち出し限度額が、2000ドルから3000ドルに。

    5 東亜航空日本国内航空が合併し、東亜国内航空が発足。

    6 一般旅行者用外貨持ち出し限度額が、1000ドルから3000ドルに。

   10 日本円持ち出し限度額が、10万円に。

   12 1ドルが360円という固定為替レートがくずれ、308円に固定。

ジャルパックCM.パリに来た若い女性の感想を「とうとう来たんだわ」のコピーで表現。

*パスポートの名義人氏名が、従来の日本字とローマ字の併記からローマ字のみとなった。

*日本人の海外渡航者数が、訪問外国人数を初めて越えた。ふたたび訪日外国人数が日本人出国者数も上回ったのは、2015年以降。

*外国映画の配給収入が、初めて日本映画の配給収入を上回った。  

山本寛斎が、日本人としては初めてロンドンでファッションショーを開く。三宅一生は、パリで学んだ後71年ニューヨークのデパートに自分のコーナーを持つ。73年にパリ・コレクション参加。高田賢三は、65年に渡仏、70年に独立。

出版:『悲しき南回帰線』(レヴィ=ストロース)。これは講談社文庫。のちの川田順三訳は中央公論社刊で『悲しき熱帯』のタイトル。/『インド・ネパール・セイロン』(紅山雪夫、白陵社)。インド亜大陸個人旅行ガイド。旅券の取り方や宿情報などはない。/『おまえも来るか! 中近東』(まるこぽーろ旅行団)ギリシャからインドまでの貧乏旅行ガイドとエッセイ。/『こんにちは!世界くん 20才のアジア・ヨーロッパ・アフリカあるき』(曽我礼子)/「nonno」(集英社)創刊。特集は「ヨーロッパ特別取材 恋する夏のリゾートウェア。/「面白半分」(株式会社面白半分)創刊。

「ナオミの夢」(ヘドバとダビデイスラエルのデュエット。/「冒険」(歌・牧場ユミ、作詞・北山修、作曲・加藤和彦)「青年よ荒野をめざせ」のような歌。この年のレコード大賞作詞賞受賞。

映画:「新座頭市・破れ! 唐人剣」(勝新太郎)香港との合作。/「愛ふたたび」(監督・市川崑)舞台はフランス。/「ベニスに死す」(伊・仏 ルキノ・ビスコンティ

TV: 日本映像記録センター発足。66年から日本テレビで放送していた「すばらしい世界旅行」を担当、また「知られざる世界」(75~86)など制作。