1972 1 近畿日本ツーリストの「ホリディ」発売
1 シンガポールの滞在が3か月以内ならビザ不要に。
1 クイーンエリザベス号が香港で火災、沈没。
1 香港への国別入国者数がアメリカ人を抜き、日本人が1位に。
2 日本旅行が「マッハ」発売
3 アメリカン・エキスプレスがドイツ・マルクのTC(トラベラーズ・チェック)発売。
4 交通公社のワールドガイド『東南アジア。韓国・インド』発売。
5 日本人ゲリラがテルアビブ空港(イスラエル)で銃乱射、死者26人、負傷者73人。
9 台湾が日本との国交断絶宣言。ビザの発給は設立間もない亜東関係協会で。
10 タイ国政府観光局東京事務所設立。
10 対日理解の促進を目的に国際交流基金。初代理事長は今日出海。
12 日航開発が、ジャカルタでプレジデントホテルの営業を開始。
日本ユースホステル協会の会員数が63万人でピークに。
出版:『探検と冒険』全8巻(朝日新聞社)発売。/『サンダカン八番娼館』(山崎朋子)/『憧憬のヒマラヤ』(本多勝一)/「ベルサイユのバラ」(池田理代子)が「マーガレット」で連載開始。( ~73)。宝塚歌劇団による舞台化は74年。それをきっかけに、テレビアニメ、劇場用アニメなどが制作された。
映画:「妖精の詩」(監督・羽仁進)フランスとの合作。/「喜劇・誘惑旅行」(フランキー堺)。フィリピンが舞台。/記憶映画「東京キッドブラザース漂流記 ユートピア」(監督・古沢憲吾)。ヨーロッパ公演の記録。
1973 2 日本円が完全な変動相場制になり、1ドル264円になるが激しく変動する。
7 アムステルダムを離陸した日航機がパレスチナゲリラにハイジャックされて、リビアに飛ぶ。
7 アエロフロートが、モスクワ経由東京・フランクフルト線就航。
8 バングラデシュの滞在が3か月以内なら、ビザ不要に。
10 タイのエア・サイアムが、バンコク・香港・東京・ハワイ線就航
10 ヴィーヴィルが高額ツアー「ヴァリューツアー」を発売。
10 ピザハットが東京・茗荷谷に1号店(宅配ではなく、レストラン)、シューキーズは赤坂に1号店。
10 アエロフロートが、モスクワ経由東京・ローマ線就航。
11 アラブゲリラがイラク上空でKLM機をハイジャック。
12 明治乳業が発売していたヨーグルトに「ブルガリア」の名を使用することにブルガリア政府の許可が下りて、「明治ブルガリアヨーグルト」の名で発売。ブルガリアのいう国名が日本人にも浸透した。
*海外渡航者数が前年比の65%増の229万人に。とくにアジア地域の増加が目立った。フィリピン(前年比133%増)、韓国(128%増)、タイ(93%増)、シンガポール(86%増)、台湾(66%増)。旅行者数の増加に伴って、旅行者のマナーが問題に。
出版:『世界の食事文化』(石毛直道編)/『アデン・アラビア』(ポール・ニザン)/『嚝野から』(川田順造)/『死海のほとり』(遠藤周作)/「るるぶ」(交通公社)は、「旅」の別冊として73年に創刊された季刊雑誌。のち隔月刊を経て76年に月刊誌に。/「旅に出ようよ」(毎日新聞社)創刊/”Across Asia on the Cheap” トニ―とモーリンのウィラー夫妻がオーストラリアでガイドブックを自費出版。ロンリープラネットの最初の出版物。
1974 1 日本の入国条件から、コレラの予防接種証明書をはずす。
3 トルコ航空機がパリ離陸直後に墜落。日本人48人を含む345人全員が死亡。
3 マレーシア政府観光局東京事務所開設
4 日中航空協定締結。
4 外貨持ち出し限度額が3000ドルから1500ドルに減額、日本円の限度額は10万円から3万円に減額。オイルショックの影響で経済が悪化したことが原因。
4 パン・アメリカン航空機がバリ島で墜落。日本人29人を含む107人全員死亡。
9 日本赤軍、オランダのハーグのフランス大使館襲撃。日本赤軍のテロの影響で、日本人旅行者の行動が厳しく監視されるようになる。
10 イランのビザが3か月以内の滞在なら不要に。
11 イラン航空がテヘラン・北京・東京線開設。
11 ドイツ政府観光局東京事務所開設。
*オイルショックによる経済の悪化で旅行者が激減しているのに、ジャンボジェット機の導入で航空機の座席数が急増した。こうした需給バランスの崩れが、のちの格安航空券を生むことになる。
*交通公社日本橋支店が、「はたちの旅」という若者向けツアーを企画。5泊8日が基本パターンで価格は10万円台。予定していた3000人分はたちまち売れた。「若者も旅の時代」を予見させた。
*当時の新婚旅行事情はどうだったのか。4日間のグアム旅行がふたり分で20万円ほどだったのに対して、東京発南九州4日間が16万円。この価格差だと、「それなら、いっそ海外に」という気分に火をつけた。70年代後半には、新婚客の30%が海外に行った。93年のJTBの調査では、国内の新婚客はわずか4%だった。
出版:『アジアを歩く』(深井聰男)/『インド・ネパール旅の絵本』(清水潔)/『大放浪 小野田少尉発見の旅』(鈴木紀夫)/『アジアからの直言』(鶴見良行)。鶴見の主な著作は次の通り。『アジア人と日本人』(1980)、『アジアを知るために』(1981)、『マラッカ物語』(1981)、『アジアはなぜ貧しいのか』(1982)、『バナナと日本人』(1982)、『マングローブの沼地で』(1984)、『辺境学ノート』(1988)、『ナマコの眼』(1990)
映画:ブルース・リー(1943~1973)主演の「燃えよドラゴン」(73年12月日本公開)、「ドラゴン危機一発」(74年)「ドラゴン怒りの鉄拳」(74年)の3作が公開され、東洋系俳優が世界のヒーローになった。
TV:「未来への遺産」(NHK ~75)。放送開始50年記念番組で、世界各地を取材。