2237話 日本人の海外旅行史 19 

 野球の季節になり、夕食の準備をしている時に聞くラジオ番組がなくなり、しかたなく米軍放送AFNにダイヤルを合わせる。アメリカントップ40を担当していたケーシー・ケーサム(2014年、82歳で死亡)の話題を取り上げていて聞き流す。そして今朝は、ステファン・グラッペリ(with Django Reinhardtも)とトゥーツ・シールマンスのCDを入れたかごから5枚ほど取り出して、フランスの香りがする音楽を部屋に流す。朝食、新聞、そしてこの原稿の手入れを過ごす。こういう時間が好きだ。

1989 6 NHKが衛星放送第1テレビ(BS1)と衛星放送第2テレビ(BS2)の放送開始(~2011,3)

   7 全日空バンコク線開設。その後も、成田・モスクワ・ウィーン線やサイパン線開設。

   8 トルコ航空イスタンブール・ドバイ・バンコク成田線開設。

   10 ポルトガル政府観光局東京事務所開設。

   11 ベルリンの壁崩壊。

出版:『地球の歩き方フロンティア ベトナム』。マイナー地域を扱うシリーズの誕生。/『シャム・ラオス・安南三国探検実記』(岩本千網)/『三大陸周遊記』(イブン・バトゥータ)/『日本人ごっこ』(吉岡忍)/『フィリッピーナを愛した男たち』(久田恵)/『映画で世界を愛せるか』/『スクリーンの向こうに見える台湾』(田村志津枝)/『カルカッタ大全』(安引宏ほか)/「ミュージックマガジン別冊 ノイズ」(ニュージックマガジン)創刊。92年の13号まで発行。「ガリバー」(マガジンハウス)や「CREA」(文藝春秋)も創刊。

映画:「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」ウィーンでロケ。/「ハリマオ」(監督:和田勉)映画の舞台はマレーだが、フィリピンで撮影。/「紅いコーリャン」(監督:チャン・イーモウ)/「ニュー・シネマ・パラダイス」(監督:ジュゼッペ・トルナトーレ)/(「アフリカ映画祭‘89」開催

TV: 「クイズ 地球の歩き方」(フジテレビ ~90)

ラジオ:洋楽(英米音楽)しか流さないことをポリシーにしていたJ-WAVEが、J-POPを流し始める。日本のサブカル界で、この傾向は重要だ。日本の若者は徐々に、外国の映画や音楽に興味を持たなくなる。「おしゃれな音楽を流すFM局」が、おしゃべりとJ-POPの放送局に変わっていくのも、このころからだ。ちなみに、外国映画よりも日本映画の方が公開本数や配給収益を上回るのは2005年ごろ。シネコン(シネマ・コンプレックス)が急増したのは1990年代。

地球の歩き方 タイ 1989年度版』では、バンコクのホテル事情の欄で、「民主記念塔近くのカオザン・ロードは、ここ数年で急激にゲストハウスが増えたエリア。日本人ツーリストにはなじみは薄いが、欧米人ツーリストの間では知られた存在」だと説明している。なお、カオサンではなく、カオンと表記しているが、翌年の『1990~91年版』ではカオサンに訂正されているが、依然として、日本人には馴染みがない場所という説明だった。カオサン地区の安宿情報が増えたのは『94~95年版』からだ。

 

1990  1 マレーシア観光年スタート

   1 アシアナ航空成田就航。

     4 中国東方航空成田就航。

     8 イラク軍がクウェート侵攻。

   10 東西ドイツが統一。

*輸入航空券や格安航空券を巡って、旅行会社と航空会社の間でトラブル続く。

*日本人の出国者が1000万人を突破。

出版:インド鉄道旅行』(宮脇俊三)/『昭南島物語』(戸川幸夫)/『12万円で世界を歩く』(下川裕治)/「WAVEポップ・エイジア」(発行:WAVE)/「格安航空券情報」(双葉社)創刊。/「地球の歩き方マガジン」(ダイヤモンド・ビッグ社)/『地球の歩き方 旅の会話集』第1期6冊出版。/『地球の歩き方 リゾート』(ダイヤモンド・ビッグ社)シリーズ創刊。/『ロンリープラネットのバリ島』(トニー・ウィラーほか)。マガジンハウス版。マガジンハウス版は他に、『タイ』(91)、『台湾』(91)、『韓国』(92)、『ハワイ(オアフ島)』(92)。

☆メモ この時点で「台湾」と「韓国」が入っている意味は?

「ランバダ」ブラジルの曲だが、欧米や日本でもヒット。

映画:「てなもんやコネクション」(監督:山本政志)。香港、大阪、東京でロケ。/「オーロラの下で」(役所広司)。全編シベリアロケ。/「チャイナシャドー」(監督:深町光男)香港を舞台にして、ジョーン・ローンや佐藤浩市などが出演/「香港パラダイス」(主演斉藤由貴)。香港ロケの作品が多いのは、香港映画ブームと深い関係がありそうだ/「非情城市」(台湾 監督:ホウ・シャオシェン)/「シェルタリング・スカイ」(英 監督:ベルナルド・ベルトルッチ)。モロッコで撮影。

国際交流基金アセアン文化センターが渋谷に開設。東南アジア各国の映画が上映された。タイ映画祭(90)、マレーシア映画祭(90)、フィリピン映画祭(91)、東南アジア映画祭(92)、インドネシア映画祭(93)、スリランカ映画祭(94)、モンゴル映画祭(98)など。

TV:「クイズ 世界の常識・非常識」(フジテレビ ~91)/「兼高かおる世界の旅」放送終了。