2241話 日本人の海外旅行史 23

 ちょっとした気のゆるみで、散歩中にタイ料理店に入ってしまい、まずい飯を食わされることになった。店内に流れていたのは、たぶんไมค์ ภิรมย์พร。帰宅したらタイ歌謡を聞きたい気分だが、CDを取り出すのは面倒なのでYoutubeで、ต่าย อรทัยやตั๊กแตน ชลดาなどタイ音楽のこぶしを浴びる。ここで歌手名をタイ語で書いたのは、そのままYoutebeにコピペすれば簡単に聞くことができるからだ。モニター右側の「再生候補」を次々に選んでいけば、20時間でも30時間でもタイ音楽を聴いていることができる。ちなみに、『まとわりつくタイの音楽』(めこん)を出したのは、タイではカセットテープ全盛時代の1994年だから、30年以上前だ。時代が変わったのだ。

 JTB近畿日本ツーリストも格安航空券販売に参入し、航空会社のHPでも安い航空券が買えるようになり、外国により安くより簡単に出かけることができるようになった。ツアー参加の海外旅行から、すべて自分で手配する個人旅行へと時代が変わっていった。

1998 2 旅行業界最大の負債総額で、ジェットツアー自己破産。

      2 JTBとトラベランドで格安航空券発売。

      3 近畿日本ツーリストとその子会社で、格安航空券発売開始。

      4 日本旅行が外貨の宅配を始める。

     4 ノースウエスト航空が、ハワイ線を禁煙に。

     6 フランスでサッカーのワールドカップ開催。日本も初参加。観戦ツアーが多数企画されたが、サッカーの入場券が入手できないという例が続出し、補償金などトラブルに。

    9 近畿日本ツーリストam/pmで海外旅行パック商品の発売を開始。

    9 日航全日空が99年春から、国際線で全面禁煙にすると発表。

     10 四季の旅社が自己破産を申請。

        11 ユナイテッド航空が、航空券不要のEチケットサービスを導入。

        12 成田空港税関で没収されたニセブランド品は、2万9000点で前年の3倍。

出版:『東方見便録』(斎藤政喜、内澤旬子)/『満州鉄道まぼろし旅行』(川村湊)/『楊枝から世界が見える 楊枝文化と産業史』(稲葉修)/『格安世界一周お二人様ご一行』(山下泰司、柴田靖子)

*『旅の指さし会話帳が『インドネシア語』、『タイ語』、『広東語』の3冊から刊行始まる。以下、99年以降に出版された同シリーズの書名(言語名や国名)だけを出版年順に、2005年までに出版されたものをあげておく。改訂版などは省略。

『イタリア語』/『韓国語』/『中国語』/『アメリカ英語』/『イギリス英語』/『オーストラリア英語』/『台湾華語』/『ベトナム語』/『日本語』/『ヒンディー語』/『カンボジア語』/『キューバスペイン語)』/『ギリシャ語』/『スペイン語』/『トルコ語』/『フィリピン語(タガログ語)』/『フランス語』/『ブラジル(ポルトガル語)』/『マレーシア語』/『モンゴル語』/『32カ国:公用語17言語』/『日本語・中国語(北京語)』/『日本語・韓国語』/『エジプト(アラビア語)』/『オランダ語』/『カナダ』/『上海語』/『シンガポール英語』/『スウェーデン語』/『チェコ語』/『デンマーク語』/『ネパール語』/『ハワイ英語』/『フィンランド語』/『メキシコ(スペイン語)』/『ロシア語』/『アフガニスタンダリー語)』/『アルゼンチン(スペイン語)』/『イラクアラビア語)』/『大阪弁・標準語・英語』/『沖縄・標準語』/『オーストリア(ドイツ語)』/『朝鮮語』/『ニューヨーク英語』/『ハンガリー語』/『ミャンマー語』/『モロッコアラビア語)』/『ルーマニア語』/『アイルランド英語』/『バトワ語(ジャマイカ英語)』/『スリランカシンハラ語)』/『西安(中国語)』/『ノルウェー語』/『ポーランド語』/『ポルトガル語』/『モルディブディヴェヒ語)』/『日本語(京ことば)』/『中国・雲南昆明語)』/『グアム英語』/『スワヒリ語』/『チベット語』/『ベルギー(オランダ語・フランス語)/『ペルー(スペイン語)』/『ラオス語』 「会話帳国内編」の『大阪』と『沖縄』の「標準語」という表記が気になる。

映画:「ムトゥー 踊るマハラジャ」(インド 監督:K.S.ラヴィクマール)。インド映画としては異例の大ヒットで、「踊る!」も流行語となり、「踊る!大捜査線」として使われた 。/「グッバイ・モロッコ」(英・仏 監督:ギリーズ・マッキノン)。1972年のモロッコのヒッピーたちを描く。

 

1999  1 ヨーロッパ統一通貨「ユーロ」導入。1ユーロ=135円。

     1 日本エアシステムが成田―香港線運航開始。この年に、昆明、広州、西安などにも路線を伸ばす。

         4 カンボジアがアセアンに正式加盟。

   5 リクルートが出資するインターネット海外旅行専門販売会社「リクルートサイズトラベル」が営業開始。

   5 ジャルパックが旅行販売サイト「eトラベル」を開設。

  7 エアランカが、スリランカ航空と改称。

  12 マカオポルトガルから中国に返還される。

出版:トラベルジャーナルのワールドカルチャーガイドシリーズの刊行が始まる。以下は、そのラインアップ。『タイ 穏やかに、激しく極楽生活に浸る!』(99)、『インド 誘惑わくわく亜大陸』(99)、『インドネシア 暮らしたずねて島から島へ』(99)、『オーストラリア 暮らしも遊びもオージースタイル』(99)、『ニュージーランド キウイたちの自然派ライフ』(99)、『ハワイ 島・ひと・暮らしのもっと奥へ』(99)、『ミクロネシア 「小さな島々」の素顔に出会う』(99)、『シンガポール ガーデンシティーで新発見』(99)、『韓国 ピビンバ文化を味わいつくす』(99)、『フィリピン ハロハロ社会の不思議を解く』(99)、『中国 十二億人民の新世紀ライフスタイル』(2000)、『アメリカ 超大国のリアルな生活』(00)、『カナダ メープルの国のゆかいなピープル』(00)、『香港 おもしろシティ復活!』(00)、『台湾 タイワニーズは全身あるのみ』(00)、『バリ島 芸能の島の真実』(00)、『モンゴル 草原の国を好きになる』(01)、『マレーシア 自然がいっぱい、カルチャー満載』(01)、『ベトナム シクロは走るよ、力いっぱい!』(01)、『エジプト 悠久のおもしろ国へ』(01)、『キューバ 情熱みなぎるカリブの文化大国』(01)、『メキシコ ラテンで行こうよアミーゴ』(01)/ 平凡社、宝島社、集英社がそれぞれ新書を創刊。/「るるぶじゃぱん」(JTB)創刊/『イスタンブールのへそのゴマ』(フジイセツコ)/『装いの人類学』(鈴木清史)/『中国映画の人類学』(西澤治彦)/『世界のことば100語辞典』上下(石井米雄千野栄一

映画:「セントラル・ステーション」(ブラジル フェルナンダ・モンテネグロ)/「ボンベイtoナゴヤ」(インド 監督:チャンチャール・クマール)/「八月のクリスマス」(韓国 監督:ホ・ジノ)/「運動靴と赤い金魚」(イラン 監督:マジッド・マジディ)/「君のいた永遠」(香港 金城武)/「無問題(モウマンタイ)」(香港・日本 岡村隆史)/「地雷を踏んだらサヨウナラ」(浅野忠信

TV:「接続 ザ・コンタクト」(韓国 ハン・ソッキョ、1997)が・10月10日にNHK教育で放送。劇場未公開。