引き続き、「世界の音楽」出演者リストを紹介する。前年までと比べて、外国人出演者が一気に増える。
1971年
サラ・ヴォーン/カウント・ベーシー楽団/エンリコ・マシアス/ニュー・クリスティー・ミンストレルズ/ヘレン・メリル/ペギー・マーチ/ホルヘ・アリサ/エドムンド・ロス楽団/ヘレン・マネー/オズモンズ/グラン・アントニオとスペイン舞踊団/ロス・インディオス・タバハラス/ベラ・ルデンコ/クリスチャン・フェラス/ルビー・リード・トンプソン/リリー・クラウス/マヘリア・ジャクソン/オスカー・ピーターソン・トリオ/マルセル・アモン/シルビイ・バルタン/リチアード・グリーヴ/ジャネット・ウエイド/トニー・ベネット/ナーダ/エクトル・バレラ・タンゴ楽団/ジャック・ルーシェ・トリオ/ベート・タベック/ゲイリー・バートン・カルテット/ロイ・エアーズ・トリオ/ザビア・クガード楽団/ジュゼッペ・アメッダ(印刷が悪く、誤読の可能性あり)/カラヴェリ/ジョン・ウィリアムズ/ジルベール・ベコー/ルゥジェロ・ライモンディ/ギニア国立アフリカバレエ団/フランコ・カルテルラーナ/シュトゥットガルト青少年室内オーケストラ/パリ木の十字架合唱団/シャルル・アズナブール/イダ・タニヤニニトート/ジャクリーヌ・フランソワ/ミレイユ・マチュー
1972年
火曜日から日曜日の20:45〜21:30に放送日時が変わる。日曜夜8時は、今も昔も大河ドラマの時間だ。そのあとの8時45分から始まるということは、「世界の音楽」は出世したと考えていいのだろう。「深夜番組」がここまで成長したのだが、仲代達矢主演の「新・平家物語」を見ていた全国の視聴者の目と耳に、NHKだからCMもなしにジャズやシャンソンやカンツオーネ満載の番組が始まるのだから、なんとも刺激的な編成だったと感じる。
農村だと、基本的にNHKしか見ないおじさん、おばあちゃんは、大河ドラマの後そのまま「世界の音楽」を見たのだろうか。
トニー・ベネット/マヘリア・ジャクソン/アダム・ハラジェヴィッチ/デューク・エリントン楽団/クラウディオ・ビルラ/ミシェル・ル・プリ/マランド楽団/ジョルジェ・ベン(ブラジルの歌手ジョルジュ・ベンではないか?)/トリオ・モコトー/マイケル・ウィリアムズ/キピィッルウ・プリンクマン/ローマ合唱団/パコ・デ・ルシア/ニコライ・ペトロフ/ケニー・バレル四重奏団/ラヴィ・シャンカル/ミルバ/ディオンヌ・ワーウィック/エリック・ハイドシェック/フロリンド・サッソーネ楽団/テックス・リッター/ブライアン・コリンズ/ワンダ・ジャクソン/コニー・スミス/グレン・バーバー/サンフランシスコ・バレエ団/ジルダ・クルズロモ/ジョン・オグドン/ブレンダ・ルーカズ/スウィングル・シンガーズ/フランク・チャックフィールド楽団/ジョセフィン・ベイカー/ミレイユ・マチュー/シルヴィー・バルタン/オシビサ/オイゲン・キケロ・トリオ/アール・ハインズ・カルテット/マーバ・ジョーシー/ファン・ダリエンソ楽団/スタンリー・ブラック/スーハ・バログ・チゴイナー・オーケストラ/クリストファー・パークニング/ヘルムート・ロロフィースト(ヘルムート・ロロフというピアニストはいるが?)/ザ・キングストン・トリオ/ロス・キジャ・ウアシ/B.B.キング/アルフレッド・ハウゼとタンゴオーケストラNDR/エッシン・アフシャール/ジリオラ・チンクエティ/グラーニャ・イエーツ/リタ・シュトライヒ/ミッシェル・ルグラン・グランド・オーケストラ/ヘレナ・ボンドラチコバ/エディット・セリ
*少し解説をしておこう。この年の出演者は、ジョセフィン・ベイカーを始め大物が多いのだが、来日したのかアメリカなど国外で撮影された映像の使用なのか不明。音楽の幅が一層広がった年でもある。いままでの、シャンソンやクラシックの歌曲に加えて、ラヴィ・シャンカル(インド)、テックス・リッター(カントリー)、オシビサ(「アフリカのバンド」ということになっていたイギリスのバンド)、ロス・キジャ・ウアシ(フォルクローレ)、B.B.キング(ブルース)など多彩。
次回もリストが続く。