2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ある1日、大正区の散歩から その7 今回の大阪散歩では、トンカツやピザやラーメンのように、東京でも食べられるものは避けようと思った。あるいは、東京でも食べられるかもしれないが、まだ食べたことがないものを優先しようと思った。これは鉄則ではなく…
ある1日、大正区の散歩から その6 コスモスクエアからは地下鉄中央線に乗って次の駅、大阪港駅で降りたら天保山だ。水族館に興味はないが、遅い昼食を天保山で食べることにしよう。天保山マーケットプレースという商業施設は海辺のおしゃれなところかと想…
ある1日、大正区の散歩から その5 10年前も、住之江バスターミナルから新たな旅ができたのに、その知識がなかった。今回は大阪市の詳細地図が手元にあるので、ここ住之江から長い名前の大阪市高速電気軌道南港ポートタウン線、通称ニュートラムが運航して…
ある1日、大正区の散歩から その4 歩くという意味での散歩は、区役所裏の昭和山で終えて、バス旅にしようと思った。後からわかったのだが、もう少し南に歩き、平尾商店街に行くと、リトル沖縄になるそうだが、この時はそんなことは知らなかった。取材目的…
ある1日、大正区の散歩から その3 広い道路はおもしろくないので、脇道に入り三泉(さんせん)商店街などアーケードを歩くが、大阪では特にどーということのない商店街なのだが、大阪の中心部でもシャッター商店街があることに驚いた。 大阪の中心地でも、…
ある1日、大正区の散歩から その2 今宮駅周辺は大型スーパーなどがあり、新今宮駅周辺とはまったく違う雰囲気だ。新今宮駅で環状線と分かれるJR関西本線が難波駅に伸びる。この路線はまったく気にしていなかったのだが、芦原橋駅を過ぎて環状線と交差する…
ある1日、大正区の散歩から その1 ある日の朝から夜までの行動を書いてみようかと思った。いつもはテーマ別に書いているが、違うスタイルの文章をちょっと書いてみたくなった。1日の行動を時間の経過とともに書いたものを、世間では「小学生の作文のようだ…
現代の大阪弁 読売テレビ制作の番組「ケンミンSHOW」の大阪編とは違って、現実の大阪ではいたる所で大阪弁が聞こえてくるわけではないという話は、前回の大阪物語でも書いた。大阪のような大都市は、出張、観光、移住、結婚、出稼ぎなど様々な理由で各地から…
大阪安宿事情 私の経験と知識を駆使して考えると、大阪は「世界でいちばんおもしろい街」に認定された。「ただし、東京を除く」としておく。東京に関する知識や経験と比べたら、ほかの街と比べようがないから、この但し書きをつけただけで、東京が大阪よりも…
とにかく、いますぐまた旅をしたい 2月末にモロッコとスペインの旅を終えて帰国したばかりだというのに、また旅をしたくなった。今すぐ、また旅に出たかった。旅をすれば、旅への欲求はある程度おさまるだろうと思っていたのだが、旅への感情に火を点けてし…
さまざまなことを考えてみても、私は保守趣向の持ち主だと思うことがある。もちろんテーマによりけりなのだが、「今まで通りに」というのが好みに合っているように思う。 例えば、日本語だ。流行語、あるいは今的表現のようなものが大嫌いだ。例えば、ズボン…
父が中国から帰国したのは、多分1946年だろう。戦後の日本で、戦友たちの進路は大きくふたつに分かれたようだ。鉄道の知識と技術を生かして国鉄など鉄道会社に就職する者と、土木建設の方面に進む者たちがいた。父は極めて仲の良かった戦友が作った建設会社…
父は岩手県の農家の二男として生まれた。私の祖父、つまり父の父は若くして死に、年の離れた兄と姉に育てられた父は、小学校を卒業すると、村人のつてを頼って、東京に働きに出た。村に父の仕事はなかったからだ。東京の材木屋や肉屋で働いたといった話は断…
昨年秋のローマのある夜、珍しく父が夢に出てきた。夢の中の父は、「たまには、オレのことも思い出してくれよ」と言った。旅をしていると、母のことは折に触れ思い出すのだが、父のことはめったに思い出さない。父は1980年代に死んでいるから、「時間がたっ…