2062話 続・経年変化 その28

読書 4 図書館3 地元の図書館に通ったこともある。 日本人の海外旅行史の研究のために年表などある程度の資料は買い集めた。調べ始めた時期が良かった。1980年が「戦後50年」であり、1989年に昭和が終わったということで、1980年代に入って「戦後」や「昭和…

2061話 続・経年変化 その27

読書 3 図書館2 今でも図書館をほとんど利用していないのだが、高校卒業以降、図書館によく通った時期が何度かある。 最初は、勁草書房などから続々と出版されていた東南アジア文学を読むために図書館に通ったころだ。1970年代末から80年代のことだ。 た…

2060話 続・経年変化 その26

読書 2 図書館 1 高校生になると、読書事情がかなり変わる。学校の図書室を積極的に利用するようになった。私好みの本は多くはないが、新書を中心に読んだ。岩波新書にはおもしろそうなものはあまりなかったが、中公新書はおもしろいものが多かった。ノン…

2059話 続・経年変化 その25

読書 1 中高校生時代 読書と中高生時代の話を始める予定だったが、それは後回しにして、きょうの話をする。 たった今、フィリピンの勉強会から帰宅したところだ。講師は、フィリピン留学経験もあるジャーナリスト大野拓司さん。とりとめのない話だが、フィ…

2058話 続・経年変化 その24

音楽 24 クレージーキャッツ 2 旅行と映画と本のことしか考えていない日々を送っていて、突然クレージーキャッツが頭に入り込んできた。 「スーダラ節」がラジオから流れていた1961年から、小学生の私の耳にも彼らの歌が流れ込んできた。「五万節」、「ハイ…

2057話 続・経年変化 その23

音楽 23 クレージーキャッツ 1 ある歌手やバンドに人生を託すというような若者がいて、そのまま年を重ねていく人がいる。たとえば、私の世代ではビートルズやローリングストーンやボブ・ディランであり、吉田拓郎や中島みゆきや矢沢永吉などの強い影響を受…

2056話 続・経年変化 その22

音楽 22 日本の歌 考えてみれば、日本の本流の歌にはほとんど興味がなかった。本流というのは大ヒット曲のジャンルで、1970年代までの歌謡曲は好きなものもあるが、それ以後のアイドルポップやユーロビートも、「ザ・ベストテン」で取り上げられたヒット曲に…

2055話 続・経年変化 その21

音楽 21最新・流行 決してへそ曲がりからではなく、昔から最新、流行、世の風潮といったものに興味がなかった。本は、小学生時代から自分が読みたい本を選んでいたから、「世界の名作全集」とか「推薦図書」など気にも留めなかった。学校が選んだ図書館の本…

2054話 続・経年変化 20

音楽 20音楽映画 いままで、韓国映画「ゴーゴー60」を紹介し、前回「耳に残るは君の歌声」や「永遠のマリア・カラス」を取り上げたら、音楽映画の話をしたくなった。ドラマもドキュメンタリーも、私が「音楽映画」だと思うものをここで取り上げるが、あらか…

2053話 続・経年変化 その19

音楽 19 クラシック なにげなく耳にしている音楽というなら、ジャズやロックや歌謡曲などよりクラシックの方が、その機会は多い。コマーシャルで使ったり、広報番組などの背後でクラシックが流れているからなじみは深い。有名な曲を、俗に「ポピュラー・クラ…

2052話 続・経年変化 その18

音楽18 クラシック・ソウル その2 前回からの続き。 いままで、ソウルとR&Bの説明をしてこなかったが、じつは明確な区別があるわけではないようだ。ゴスペルの影響が強く、シャウトする唱法が多いのがソウルだという説もあるが、甘い歌声のコーラスもあるか…

2051話 続・経年変化 その17

音楽17 クラシック・ソウル その1 演歌の製作スタッフは、音楽的センスも技量もないと思っていた。毎度毎度、さらに毎度おなじみのイントロと曲調と歌詞で、やはり毎度おなじみの節回しで歌うものを「新曲」として発表する。工夫というものがないのか。だか…

2050話 続・経年変化 その16

音楽 16 ジャズ ラジオから流れてくるその音楽が「ジャズ」と言う名だと知る前から、ジャズが気に入っていた。それを音楽用語で「シンコペーション」というのだとも知らなかったが、普段耳にする音楽のリズムが、ごく簡単に言えば1、2、3、4というように…

2049話 続・経年変化 その15

音楽 15 ブラジル音楽 ブラジル音楽を初めて聞いたのは小学生から中学生になるころだった。今と違って、あのころはラジオしか聞いていない小学生が、英米以外の音楽を耳にすることは、実は幸せにも当時は特別なことではなかった。1960~70年代には、イタリア…

2048話 続・経年変化 その14

音楽 14 ポルトガル圏音楽 ディスク・ユニオン新宿店ワールドミュージック館で買い込んだCDのほとんどは、まったくなじみのない歌手のものだったが、聞いてみればほとんど合格だった。買ったものの、聞いていすぐに捨てたCDはほとんどなかった。事前情報なし…

2047話 続・経年変化 その13 

音楽 13 ワールド・ミュージック 2 90年代末のことだ。あるきっかけから突然、CDを爆買い、大人買いするようになった。 その頃、ブラジルのCDをあさりながらアフリカのCDもチェックしていたが、内容がよくわからないCDを、高いカネを出して買う気にはならず…

2046話 続・経年変化 その12

音楽 12 ワールド・ミュージック 1 タイ人と音楽について書いた『まとわりつくタイの音楽』を出版したのが1994年。そのあと、三輪車の取材に入り、『東南アジアの三輪車』を1999年に出版する。意図したことではないが、20世紀の終わりとともに、私の興味範…

2045話 続・経年変化 その11

音楽 11 タイ音楽 1990年代に入り、私はタイの音楽に深入りしていく。基礎知識ナシ。資料ナシ。90年代はまだ音楽テープの時代で、街にはテープ屋が多くあり、路上に音楽があふれていた。タイに居れば、絶えず音楽に包まれていた。そのときの感覚を、のちに書…

2044話 続・経年変化 その10

音楽 10 民族音楽 民族音楽を音楽の素人である私が勝手に定義すると、ある民族が「昔から親しんでいると認識している音楽」ということにしておこう。「昔から」が100年前でも1000年前でもいい。西洋の王宮や教会の音楽をどう考えるかという点では、「おもに…

2043話 続・経年変化 その9

音楽 9 洋楽ヒット曲 ビートルズの初シングルがイギリスで発売されたのは1962年だが、日本での発売は1964年だった。その頃には、日本でもビートルズが大人気になり…と思っていたが、東芝の販売担当者だった高島弘之氏の話だと、雑誌やラジオでもビートルズの…

2042話 続・経年変化 その8

音楽 8ロックンロール フランスやイタリアの歌謡曲を聞いていた時代から長い時間が流れ、1990年代末から中古CD店に通うようになり、2010年代に入って、アマゾン遊びをするようになり、膨大な出品品から次々にCDを買うようになった。大人買いをするカネはない…

2041話 続・経年変化 その7

音楽 7 カンツォーネ 歌をフランス語ではシャンソン(chanson)、 イタリア語ではカンツォーネ(Canzone)というのだが、日本では限定的な意味でフランスの歌謡曲がシャンソンで、1960年~70年代イタリアの歌謡曲をカンツォーネと呼んでいる。カンツォーネ…

2040話 続・経年変化 その6

音楽 6 フレンチポップ 私の世代では、小学校6年生から中学生で、ベンチャーズやビートルズに出会い、高校時代はロックやフォークを聞き、ギターを買う。その時代に始まった深夜放送をよく聞いていた少年少女たちの過半数はフォークを聞き、英米のロック&…

2039話 続・経年変化 その5

音楽 5 なつかしい音楽 2 アメリカの歌の次によく耳にしていたのは、シャンソンだった。シャンソンは好きではないというより、苦手な部類に入る音楽ジャンルで、中村とうようが「大げさに歌うシャンソンが嫌いだ」というようなことを書いていて、「そうそう…

2038話 続・経年変化 その4

音楽 4 なつかしい音楽 1 一般的な話だが、生涯でもっともよく音楽を聞き、音楽に関心を持つのは中高校生時代だという説がある。人によっては10代だという説もあり、「中学入学から10年」という人もいる。英語のティーンエイジ(13歳から19歳まで)という…

2037話 続・経年変化 その3

音楽 3 ムード歌謡とムード・ミュージック ふたたび、CDの大全集の話を続ける。 ある日、「懐かしのムード歌謡」のCD大全集の広告を見つけた。ムード歌謡はキャバレーやカラオケでのデュエットというイメージがあり、苦手だと感じていたのだが、そうでもな…

2036話 続・経年変化 その2

音楽 2 歌謡曲 歌謡曲は好きだが、演歌はあまり好きになれないというのが、私の趣味の範囲だ。 だから、島倉千代子や西田佐知子やちあきなおみやザ・ピーナッツなどは好きだが、演歌は、どうも・・・。だから、「なつかしの歌謡曲大全集」で、戦前から1960…

2035話 続・経年変化 その1

音楽 1 大全集 趣味嗜好の経年変化の話を書こうとアイデアをひねり出していたら、2022年7月の1770話以降20回にわたって連載していたことを発見した。自分が書いた文章を「発見」だなんておおげさだと思うかもしれないが、ホントに覚えていなかったのだ。20…

2034話 履歴書

少年時代、へそ曲がりだからか、それとも目立ちたがり屋だからか、他人と同じような行動や考えをするのはつまらんと思っていたフシがある。20代になって植草甚一を読み、「他人のマネをして生きていくのはつまらない」といった意味のことが書いてあって、「…