1258話 プラハ 風がハープを奏でるように 67回

ティナと その2 「さっきの子供の通学の話だけど、違うと思うんだ・・・」とティナが言った。話題がどんどん変わる世間話と、ティナに教えてもらうベルギーの話の2本立ての雑談会だから、話題がどんどん変わる。通学の話というのはこういうことだ。 プラハの…

1257話 プラハ 風がハープを奏でるように 66回 

ティナと その1 夜9時過ぎごろだっただろか、宿のリビング&ダイニングで、私はひとり、テレビを見ていた。このブログの1217話で書いたように、チェコ音楽事情を調べているときだ。ドミトリーのない宿だから、客数は少ない。シャワーやトイレは共用だが、順…

1256話 プラハ 風がハープを奏でるように 65回

コーヒー 前回で食文化の話を終える予定だったが、コーヒーの話をしていなかったのに気がついた。チェコのコーヒーについて、ちょっと書いておきたいことがある。 私はコーヒーは大好きだが、エスプレッソが苦手なので(日本のコンビニ・コーヒーも薄すぎて…

1255話 プラハ 風がハープを奏でるように 64回

チェコの食文化 その8 外国料理 4 今回も、食べ物図鑑を。プラハで普通に食べることができるのはこういう料理だというちょっとした図鑑だ。プラハでは、チョコ人も外食では毎食チェコ料理を食べているわけではないようだとわかり、私も何でも食べることにし…

1254話 プラハ 風がハープを奏でるように 63回

チェコの食文化 その7 外国料理 3 食べ物関連の写真をだいぶ撮った。今回と次回の2回に渡って、食べ物図鑑をちょっと展開したい。今回は、「あ~、うまかったなあ」と「あ~、それ、食いたかったなあ」という食べ物の話。 感動的にうまかったのが、この店。…

1253話 プラハ 風がハープを奏でるように 62回

チェコの食文化 その6 外国料理 2 マクドナルドがチェコに初めて出店したのはいつなのか、調べてみた。チェコ・マクドナルドのHPで、1992年に最初の店が営業を始めたとわかった。1989年のビロード革命のすぐあとだとわかる。それ以外にも興味深い情報が目に…

1252話 プラハ 風がハープを奏でるように 61回

チェコの食文化 その5 外国料理 1 このブログ「アジア雑語林」では、プラハの外国料理として、1503話でベトナム料理を、1205話ですしについてすでに書いた。ここではその続きを書く。 共産党時代からプラハにあるファーストフード店は、大きなホットドッグpa…

1251話 プラハ 風がハープを奏でるように 60回

チェコの食文化 その4 トンカツとコロッケ 私がフードコートによく行ったのは、いくつかの理由がある。まず、ひとりで気軽に食事ができることだ。フードコートの料理は基本的にひとり分を単位にしているから、普通の食堂ではひと皿では多すぎる料理でも、フ…

1250話 プラハ 風がハープを奏でるように 59回

チェコの食文化 その3 野菜 食堂でメインディッシュを注文すると、その料理にプラスしてデンプンが付く。デンプンは、客の希望に応じて、パンかクネドリーキか、ジャガイモか飯が付く。ジャガイモは揚げたり、ゆでてつぶしたりしたもので、いくつもの料理法…

1249話 プラハ 風がハープを奏でるように 58回

チェコの食文化 その2 クネドリーキ 何で読んだのか忘れてしまったが、国外で暮らすチェコ人が夢見る故国の食べ物はknedlikyクネドリーキだという。カタカナで「クネドリーキ」と検索しても、日本語の情報がいくらでも出てくるほど、パンやチェコに興味があ…

1248話 プラハ 風がハープを奏でるように 57回

チェコの食文化 その1 家庭料理 宿で会った旅行者たちとの雑談で、チェコの料理が話題にのぼったことは何度もある。思い返してみれば、「ひどくまずい!」と言った者はいなかったが、「とてもうまい!」と言った者もいなかった。もし、その場にフランス人や…

1247話 プラハ 風がハープを奏でるように 56回

乗り物の話 その10 霧の中、ひとり その日のプラハは急に寒くなり、霧に包まれた。いままで晩夏という感じだったが、急に秋になった。ちょっと遠出をしようと思ったので、早く起きて、宿の朝飯は食べずに霧の街に出た。 天然素材で作ったせっけんやロウソク…

1246話 プラハ 風がハープを奏でるように 55回

乗り物の話 その9 タトラ 国立技術博物館 プラハを散歩しながら車を見る。当然シュコダが圧倒的に多く、「半分近いのかなあ」と想像したのだが、ここ数年の自動車販売台数のメーカーシャアを調べてみると、シュコダは3割ほどだとわかった。フォルクスワーゲ…

1245話 プラハ 風がハープを奏でるように 54回

乗り物の話 その8 シュコダ オーストリア・ハンガリー帝国からチェコスロバキアとして独立する1918年以前から、現在のチェコの地は経済的に、近隣の国々とはまったく違う歩みを進めていた。その象徴がŠkodaだ。Sの上に記号があるから、スではなくシュの音に…

1244話 プラハ 風がハープを奏でるように 53回

乗り物の話 その7 料金 後編 チェコの資料を数多く読み、ネット情報に目を通していると、チェコの変化が気になってくる。共産党政権時代から自由な時代になっていく過程で、何がどう変わったのか知りたいことはいくらであり、地下鉄駅の新旧名称を調べたのも…

1243話 プラハ 風がハープを奏でるように 52回

乗り物の話 その6 料金 前編 プラハのバス、トラム、地下鉄は共通のキップを使う均一料金制だ。キップは地下鉄駅やトラム駅などに設置されている自動販売機か、街の売店などで買っておく。バスやトラムの車内ではキップを買えない。あらかじめ買ってあるキッ…

1242話 プラハ 風がハープを奏でるように 51回

乗り物の話 その5 地下鉄 プラハの地下鉄はA、B、Cの3路線あるが、路線は単純なので、日本で地下鉄に乗っている人なら、難なく乗りこなせる。 プラハ最初の地下鉄は、1974年営業開始のC線で、A線が78年、B線が85年だ。外国人旅行者にとって最大の問題は、ま…

1241話 プラハ 風がハープを奏でるように 50回

乗り物の話 その4 プラハを走るトラム 帰国して、「もっとプラハを見たかった」と残念に思うことは多い。心残りで帰国する旅行者とそう思わせる街は、それはそれで幸せな組み合わせなのだが、こうしてプラハに関することをいろいろ調べていると、あらためて…

1240話 プラハ 風がハープを奏でるように 49回

乗り物の話 その3 交通博物館 チェコのガイドブックを読んでいて、もっとも行きたいと思ったのは交通博物館だった。私は鉄道マニアでも自動車マニアでもなく、「ちょっと乗り物が好き」という程度だから、三輪の自転車と自動車以外まともに調べたことはない…

1239話 プラハ 風がハープを奏でるように 48回

乗り物の話 その2 プラハ本駅 Praha hlavní nádraží チェコ語でnadrazi(ナードラジー)は「駅」で、hlavni(フラブニー)は英語ならmain、major、centralなどという意味だ。「プラハ本駅」と訳している資料が多いのだが、どうもしっくりこない。千葉中央、千…

1238話 プラハ 風がハープを奏でるように 47回

乗り物の話 その1 マサリク駅 Praha Masarykovo nádraží 日本の大きな鉄道駅のJR線は、例えば東と西、南と北を結んでいる構造のものが多いが、ヨーロッパだと、歴史的に見れば駅は街のややはずれにあって、駅に入ってきた列車が逆向きで出発するスタイルが多…

1237話 プラハ 風がハープを奏でるように 46回

建物を見に行く その17 未完になるか ある日の夕方、地下鉄フロレンツ駅で降りて、かなり離れている宿まで歩いて帰ろうと思って散歩の作戦を立てた。しかし、おもしろそうだと思って選んだコースは、道路工事で通行止めになっていたので、マサリク駅経由の大…

1236話 プラハ 風がハープを奏でるように 45回

建物を見に行く その16 新奇 前回紹介したV字ビルと開口アパートを見た日の夜、プラハの建築資料を読んでいたら、新奇なビルの写真がいくつか目に入り、それぞれのビルの所在地を地図で確認したら、ある場所にかたまっていることがわかった。最寄りの駅は、…

1235話 プラハ 風がハープを奏でるように 44回

建物を見に行く その15 高層ビル 後編 南に目ざすガラス張りの高層ビルが見えている。四角いだけのビルはどうでもいいのだが、V字のようになったツインタワービルがちょっと気になるが、目的地まではまだまだある。たんなる勘だが、いままで5キロ歩き、さら…

1234話 プラハ 風がハープを奏でるように 43回

建物を見に行く その14 高層ビル 前編 ある日、ノビー・スミーホフ(Novy Smichov)に行った。スミーホフという地区にある巨大ショッピングセンターで、novyはもしかして英語のnewと同じかと思い調べると勘は当たった。「新スミーホフ」だ。ここに立ち寄った…

1233話 プラハ 風がハープを奏でるように 42回

建物を見に行く その13 踊るビル 某日、やはり『プラハを歩く』で紹介されていた工業宮殿に行った。1891年の博覧会の会場として建設されたアールヌーボーの、鉄とガラスの建物だ。現在もなにかの催し物をやっているかと期待して出かけたのだが、改装工事をや…

1232話 プラハ 風がハープを奏でるように 41回

建物を見に行く その12 インターナショナルホテル 『プラハを歩く』(田中充子、岩波新書、2001)で、インターナショナルホテルという建造物があることを知った。ソビエトの影響を強く受けた「スターリン・ゴシック」とでも呼ぶべき高層ビルなのだという。そ…

1231話 プラハ 風がハープを奏でるように40回

建物を見に行く その11 アール・ヌーボー 後編 プラハを歩けば、「これ、アール・ヌーボーなんだろうな」という建物をいくつも見かけるが、その正体を資料で確認できないものも多い。あるいは、ていねいに調べれば建物の正体を明らかにすることはできそうだ…

1230話 プラハ 風がハープを奏でるように 39回

建物を見に行く その10 アール・ヌーボー 前編 買った本が書棚に入らなくなって久しい。そこで建築関連書をまとめて処分しようかと考えていたのだが、チェコで建築見物を始めてしまった。かつてよく足を踏み入れた神保町の建築専門書店南陽堂に半年ぶりに行…

1229話 プラハ 風がハープを奏でるように 38回

建物を見に行く その9 キュビズム 後編 キュビズム建築散歩は、散歩をする一応の名目のようなもので、深く研究するわけではない。ちょっとおもしろそうだったので、てくてくと歩いた。それだけのことなのだが、建築のおもしろい街は、散歩のおもしろい街でも…