2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
マンガ 3 録画してあった映画「喜劇 女は男のふるさとヨ」(森崎東 1971)を見た。森繁久彌主演ということで見たのだが、映画冒頭1分が、1971年の新宿南口や歌舞伎町の都電線路跡(現在の四季の路)が現れて、その風景は私がうろつき始めたころの新宿だった…
マンガ 2 『ブラックジャックによろしく』(佐藤秀峰)は、かねがね気になっていて、ブックオフで安く売っていたので、結果的に全巻買って読んだ。いまさら言うまでもないが、傑作だ。若手の医者たちを取り上げたテレビ番組で、このマンガを読んで医者を志…
マンガ 1 マンガをあまり買っていない。少年時代からそうだ。理由は簡単、30分で読み終えるマンガを次々に買ってもらえる財力がなかったからだ。私は昔の幼稚園児だったから、小学校入学以前は読み書きができなかった。それでも、近所の友人が持っているマン…
関連読書 こんなに長くなるとは思わなかったので、見出しタイトルをつけなかったのだが、内容がひと目でわかるように、今回からタイトルをつける。 本の情報は、どうやって仕入れたのか。「書店で見かけて」というのが、かつては多かった。 本屋で見かけた本…
30年近く前の話だ。半年ぶりにタイから日本に戻ったら、面倒な事が起きていた。姉の話によれば、長年空き家になっていた隣家がついに売却することになり、その隣りの住民である我が家に、「買いませんか、安くしますよ」と不動産屋がセールスに来たという。…
旅行中、「荷物が全部盗まれたら、きっと楽になれるなあ」と思うことがある。もともと私の旅装は少ないしそれほど重くはないし、旅行中に物を買うことはほとんどないのだが、汗臭い服で旅したくないから、服は少し多めで、時に本を買いすぎてしまうことがあ…
昔のガイドブックを買い集めているのは、コレクションするためではもちろんなく、旅行地の変化が記録してあるからだ。アジアの場合、住宅地にショッピングセンターができたり、安宿街ができたり、新たに橋がかかったり、鉄道ができたりといった変化をガイド…
増えすぎた本を処分することはよく考える。1冊1冊、売るか売らないか選ぶのは面倒だから、いくつかあるジャンルのなかから、ひとまとめにして売ってしまうなら、どのジャンルにするか考えた。 例えば、この5年ほどの間にそのジャンルの本はほとんど、ある…
私が、「こいつ、嫌なヤツだな」と顔をしかめたくなるのは、書店で平積みになっている本を1冊1冊慎重に検品し、合格した本だけを買うヤツだ。他人の邪魔を考えず、平台を占拠して検品し、買っても読まず保存するようなヤツ。たまに書店でそういう男を見かけ…
今、この文章を書いているのは6月下旬だが、今朝のニュースで2か月前に立花隆が亡くなっていたと報じている。今回のコラムのテーマに即して考えると、通称「猫ビル」の仕事場に詰まっている蔵書の行方が問題だ。立花はコレクターではない。財力を世界の稀覯…
「インターネット書店はピンポイントで本を探すから、狭い知識しか得られない。興味を広げることができない。でも、本屋で棚を渡り歩いたら、知らない分野の本や、知らない著者の本に出合う。思いがけない出会いが、書店にはある」 読書家を匂わす人物が、ラ…
ある人の話では、蔵書数が5000冊を超えると、すでに買った本か、まだ買っていない本かの区別があいまいになり、同じ本をまた買うようになるというのだが、「すでに買ったかどうか」よりも「すでに読んだかどうか」を覚えている方が重要だと思う。 1595話で、…
私の読書は旅とも連動している。特に、旅の話をこのブログで書くようになって、旅の前に資料の収集をやり、ブログの文章を買きながらさらなる資料を収集しているから、1回の旅で資料は段ボール箱ひとつかふたつ分になる。本棚の既得権は、アジア、食文化、…
ギリシャから日本までの旅行情報をコンパクトにまとめた『アジアを歩く』(深井聰男、山と渓谷社、1974)は新書版サイズで850円。交通図が出色で、現在でもこれほど優れたものはない。どういう図かというと、北海道の鉄道路線図にバスの路線図を組み合わせた…
雑誌「旅」で、戦後日本人海外旅行史を連載していたとき、旅行と映画、音楽、旅行記、放送、食べ物など各テーマをそれぞれ独立させて、いずれ単行本化したいと思っていた。例えば「映画と海外旅行」をテーマにした本なら、007シリーズや、石原裕次郎など日活…