2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
恒例により、今年も便所本検索をしてみた。日本語の便所関連書は、読みたい本や読むべき本は、論文集や私家版を別にすれば、おそらくもうほとんどないと思う。かつて乃木坂にTOTOの資料館があったときに、何度も通って多くの資料に目を通し、TOTOの社史など…
芥川賞を受賞した中国人作家、楊逸(ヤン・イー)が書いた『おいしい中国 「酸甜苦辣」の大陸』(文藝春秋)が発売されたのは2010年だが、私がこの本を知ったのは翌11年だった。ちょっと大きい書店ならまだ置いているだろうと思って、書店の棚を探したのだが…
アマゾンの「洋書」をいくつかのジャンルごとに定期的にチェックしていると、出版の傾向がわかってくることもある。食文化関連の本を調べていると、ここ5年ほどで“Street Food”という言葉がタイトルに入った本が数多く出版されていることに気がついた。外国…
だいぶ前から、旅行の歴史、とりわけ若者の旅行史が知りたくて、ぽつりぽつりと調べている。「若者たちの世界旅行」と限定して考えれば、アメリカから始まったビート、そしてヒッピーの誕生はキーワードのひとつとして欠かせない。1950〜60年代の若者の旅行…
日本の海外旅行史の資料として買った『飛行機がよくわかる本 ヴィンテージ飛行機の世界』(鈴木真二監修、PHP研究所、2009)を読んでいたら、予想もしていなかったことなのだが、1964年の東京オリンピックの聖火リレーと飛行機の話が出てきたので、行きが…
テレビ番組で、「バブル時代を検証する」というようなものがあり、不動産屋が東京の路上に立って、バブル時代の思い出を語っていた。 「この路地1本で、運命が変わったんです。ここから右が豊島区、左が板橋区。この路地の左右で、土地の値上がり方がまった…