2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2028話 夢の中の夢

おぎやはぎのおぎこと、小木博明のラジオでの話。 「あー、おしっこしたいっていう夢を見たんだよ。で、おしっこしちゃえと思ったんだけど、『おいおい、大丈夫か?』って、その夢を見ているオレが言うんだよ。すると、もうひとりのオレが、『大丈夫だよ。だ…

2027話 三輪自動車

画家にして、インド料理ユニット「マサラワーラー」のひとり武田尋善(たけだ・ひろよし)さんの自家用車に乗せてもらった。都内の住宅地をほんの数分走ってもらっただけだが、深い感慨はあった。車は、インドの三輪自動車バジャジ、前席でバーハンドルの握…

2026話 アルデンテ リゾットの話をする前に

リゾットの話をしようと思ったが、その前に片づけておかないといけない話題がある。 「パスタとスパゲティーって、どう違うの?」という質問を受けたからだ。そのレベルのことも知らない人がいるんだなとは思ったが、ネットにも同じ質問があって、それほど奇…

2025話 韓国 金属の食器

金属製食具の話をしていたら、韓国、歴史的なことで言えば「朝鮮」とした方がいいのだろうが、朝鮮半島の食文化のことが頭に浮かんだ。世間のヒンシュクを買う覚悟で言うが、韓国の食文化を語っている人は、ネットはもちろん雑誌や単行本でもあまたあるが、…

2024話 愛しい日本の食文化 私の場合

外国で生活していれば、日本の味を恋しく思うのはいたって普通で、その「日本の味」が狭義の日本料理を意味する人もあるだろうが、今なら広義の日本料理をさす場合の方が多い。広義の日本料理というのは、ラーメンや餃子や焼きそば、カレーにハンバーグ、鶏…

2023話 デリフーズ

その店には「Deli」という看板がかかっていたかもしれない。ニューヨークだ。デリカテッセンに初めて足を踏み入れたのはもしかするとヨーロッパだったかもしれないが、デリフーズというものをはっきり意識したのは、ニューヨークだった。歩道から、肉屋のガ…

2022話 家庭料理

バルト三国やチェコを旅していて、南さんに謝らないとなと思った。南さんとは、立命館大学教授の南直人さんのことだ。 南さんはドイツ史の研究者だが、歴史の中でも食文化史の研究に力を入れている。「ドイツの食文化?」と、いままで数多くの嘲笑を受けてき…

2021話 スージーQ

監督が崔洋一、沖縄が舞台と言うだけの情報で、「Aサインデイズ」(1989年)を見た。つまらない映画だなあと思いつつ、とにかく最後まで見て、これが『喜屋武マリーの青春』(利根川裕)が原作と知ったが、感慨はない。喜屋武マリーは、ロックバンドMarie w…

2020話 上を向いて歩こう

永六輔は最後まで放送作家だったと思う。それは、「正しいことよりも、おもしろいことを優先する」ということで、おもしろくない事実は、脚色しておもしろくするということだ。1を10にする場合もあれば、ときには0を20にすることもあるのだが、数多い永六輔…

2019話 新聞の読書欄

年の終わりに、新聞では2023年回顧をしていた。読書欄でも、書評委員によるこの1年の推薦書が数十冊紹介されているが、「読みたい」と思った本は1冊もない。書店で現物をチェックしてみようとか、ネットで目次を読んでみようとか、少しでも調べたいと思っ…

2018話 韓国のドラマと映画の話

韓国の俳優イ・ソンギュンが死んだ。自死らしい。決して名優とは思わないが、記憶に残る作品に出ているから、名前と顔が一致する数少ない俳優だ。 おそらく「コーヒープリンス1号店」と「白い巨塔」(どちらも2007)で、イ・ソンギュンの顔と名前を覚えた日…

2017話 韓国文化

2024年最初にCDデッキに送り込んだのは、昨年暮れに買っておいた“Beginners Guide to the World”だ。3枚組のセットで、アフリカ、アジア、中南米の音楽が42曲入っている。アジアが弱いが、それがヨーロッパ人の世界認識なのだとわかる。ヨーロッパにとって…