2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

149話 アサヒ・アドベンチュア・シリーズ

戦後の若者の海外憧憬を知る資料として貴重な本が出た。本多勝一が最初の部員で、のちに石毛直道などが入部する京都大学探検部の歴史を書いた『京大探検部 1956−2006』(京大探検者の会編、新樹社、2006年、2800円)がきわめておもしろい。 …

148話 小さな穴が大きくなって(3)

ジンジロゲ ヤ ジンジロゲ 久留島秀三郎のことを調べていたら、私の敵だとわかった。それは、こういうことだ。 彼は、「日本」は「ニッポン」であって、「ニホン」ではないという主張の人で、そう思っているだけなら害はないのだが、ボーイスカウトの重鎮と…

147話 小さな穴が大きくなって(2)

日本のアンデルセンの娘婿 朝日新聞のパリ支局長が書いた『ヨーロッパ手帳』(小島亮一、朝日新聞社、1961年)の「あとがき」に出てきた「三つくらいの時から久留島武彦先生の早蕨幼稚園にはいった」という部分にひっかかたのは、「久留島」という苗字に…