2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

206話 1958年、東京の外国料理店(1)

イタリア料理店やドイツ料理店など 向井啓雄が書いた『この国あの国 ―― 肴になる話』(春陽堂書店、1958年)を古本屋で手に入れた。向井の本は、インターネット古書店の目録で、『とつくにびと ―― 風變りな旅行者』(文藝春秋新社、1956年)で初めて知った。…

205話 ある読者が、じつは訳者で、名訳を・・・

アジア文庫のこのページや、小冊子「季刊 アジア文庫から」で「活字中毒患者のアジア旅行」というエッセイを連載しているが、読者のことはまるでわからない。読者はそれほど多くないことはわかるが、どういう人たちが読んでいるのか、もちろんわからない。 …

204話 ビルマ小説『漁師』

さて、ビルマの小説『漁師』(チェニイ、河東田静雄訳、財団法人大同生命国際文化基金、 2007、非売品)だ。この財団が出している「アジアの現在文芸」シリーズは、市販はされていないが、大きな図書館などにあるので、借りて読むことは出来 る。日本語…