2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
インドネシアの古都ソロの安宿で、オランダから来た若者と出会った。建築を学ぶ大学生で、卒業したら建築事務所に就職するか、それとも大学院に進んだ方がいいのかという判断がまだつかなくて、将来の方向を考える旅に出たといった。アムステルダムは気候を…
四方田犬彦の『ひと皿の記憶』(ちくま文庫)に、マニラの市場の話がでてくる。 「市場の屋台でビトロンを売っていたので、いい機会だと思って食べてみた」 フィリピンの市場で、ビトロン? 孵化直前の卵を茹でたものを、ベトナムでは発音記号を省略して表記…
アメリカ映画を見ていて、あまり面白くないと、「この映画の日本版を作るとすれば、どうするかなあ」などと考えることがある。CIAが出てくるような映画では、リアリティーを持ったまま日本版を作ることはできないが、家族や愛情をテーマにしたヒューマン…
今使っているバッグはいくつもあるが、ほとんどはトートバッグで、どれも合格点は出しているものの、満足しているわけではない。私の欲求に合致した、いいショルダーバッグが見つかるまでの「つなぎ」として、次点のバッグをバッグを買ったにすぎない。 トー…
『和食の知られざる世界』(辻芳樹、新潮新書、2013)は、やはり辻静雄の息子が書いた本だなと思われる内容だった。この新書に載っている著者の経歴は以下の通り。 「1964年大阪生まれ。12歳で渡英。アメリカでBA(文学士号)取得。1993年に、父・辻静雄の後…
芸能界に「松本伊代伝説」と言うのがあると知ったのはだいぶ前の話だ。その昔、テレビ番組で自分の本を宣伝している彼女に司会者が、「どんな内容の本なんですか?」とたずねたら、「あたしも、まだ読んでないんですけど・・・」と言ってしまい、はからずも…
焼畑、その他 まず、前回書き忘れたこと。トイレ博物館の名前「解憂斎」(ヘウジェ)というのは、寺院のトイレのこと。「解憂所」(ヘウソ)という表記もある。日本の禅寺でトイレを、「東門」(とんす、とす、とんす、などと読む)というような隠語である。…
続おまる この排泄文化論の「その3」で書いた肥桶の話を友人にメールしたら、「ソウルの国立民俗博物館で、その現物を見てきたばかりですよ」という返事をくれた。『庶民たちの朝鮮王朝』に出ている肥桶の写真が、まさにその博物館所蔵のものだ。肥桶を展示…