2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

491話 メモ 日本人の韓国旅行事情史 1/5 年表

前回に韓国旅行の歴史にちょっと触れたせいで、この話題をもう少し詳しく調べてみたくなった。私が知りたいことを誰かが書いてくれるに違いないと期待しても、誰もやってくれないことはすでによくわかっている。私が知りたいことを調べるのは、結局私しかい…

490話 1965年のアジア

はるか昔、小学館から『世界の旅』というシリーズ本が出ていた。編集顧問だけは、そうそうたる名前が並んでいる。阿川弘之、葦原英了、石田龍次郎、犬養道子、井上靖、今西錦司、大宅壮一、小田実、戸塚文子、富永惣一、林健太郎という名前は、このシリーズ…

489話 ふたりの訃報 アフリカ文学やインドネシア研究の話など

ナイジェリア出身の作家チヌア・アチェベが3月22日に亡くなった。彼の作品については、このアジア雑語林の346話でちょっと書いている。彼の訃報を新聞で知って、この作家は日本でどの程度の扱いになるのか気になって、インターネットで調べてみたら、想像を…

488話 やさしいけれど、むずかしい同時代の記憶

前回書いたように、ヒッピーが関係しそうな資料を片っ端から読んできて、日本語の本では特に参考になるものはないらしいとわかった。それでも、断片的な情報でもあるだろうと、アメリカ現代史関連書を読み漁った。そうした本を読みながらふと思ったのは、も…

487話 ヒッピーを知りたい

旅行の歴史、とりわけ若者の旅行の歴史を調べていると、絶対に押さえておかなければいけない時代と現象が、ヒッピーの時代だということがわかってくる。1960年代から70年代初頭の時代だ。若者たちの好奇心が、国境や民族の壁を超えはじめ、意識や知識だけで…

486話 記憶に残る1950年代の東京

私は東京の池袋で生まれたのだが、1歳ほどで深川に引っ越して、その数か月後に奈良県の山奥に引っ越したため、物心ついたときの風景は谷底の村であって、東京の記憶は当然ない。私の人生最初の大旅行は、東京から奈良に向かう1歳のときだった。母が目を離…

485話 インド風キャベツ炒め

私はインド料理をほとんど知らない。嫌いなわけではないが、料理名などを覚えようとはしないし、日本ではあまり外食しないので、インド料理を食べる機会はあまりない。その反動なのかもしれないが、東南アジアに出ると、たまらなくインド料理を食べたくなる…

484話 いつまでも眠っていられない理由

AMラジオの番組で、中年の男女4人が雑談をしていた。 「むかし、若いころって、いつまでも寝ていたよな」 「そうそう、徹夜したことも多いけど、寝るとなったら、徹底的に寝ていたな」 私もそうだ。徹夜はしょっちゅうだったが、同時に、いったん寝たら、…

483話 アメリカからの自由化要求などの、経済のお勉強

1970年の大阪万博の会場で、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が出店。そして、同じこの年に、名古屋でKFC、銀座でダンキン・ドーナッツ開店。翌71年には、大阪箕面市に、ミスター・ドーナッツ、銀座にマクドナルド開店。その後、ファミリーレス…