2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ティナと その4 日本人がフランスにあこがれを抱いたのは、戦後からではない。フランスへのあこがれは、明治時代に絵画や文学などに始まり、次は映画だった。「巴里の屋根の下」(ルネ・クレール)は、日本最初のトーキーのフランス映画だった。1931年の公開…
ティナと その3 その日の雑談会は、言葉をテーマにして始まった。彼女の母語はフランス語で、北部で使われているオランダ語も、ドイツ語もある程度わかる。英語は、文献を読んだりするのには不自由はないが、会話が問題だといった。 「イギリス人なんかと話…
ティナと その2 「さっきの子供の通学の話だけど、違うと思うんだ・・・」とティナが言った。話題がどんどん変わる世間話と、ティナに教えてもらうベルギーの話の2本立ての雑談会だから、話題がどんどん変わる。通学の話というのはこういうことだ。 プラハの…
ティナと その1 夜9時過ぎごろだっただろか、宿のリビング&ダイニングで、私はひとり、テレビを見ていた。このブログの1217話で書いたように、チェコ音楽事情を調べているときだ。ドミトリーのない宿だから、客数は少ない。シャワーやトイレは共用だが、順…
コーヒー 前回で食文化の話を終える予定だったが、コーヒーの話をしていなかったのに気がついた。チェコのコーヒーについて、ちょっと書いておきたいことがある。 私はコーヒーは大好きだが、エスプレッソが苦手なので(日本のコンビニ・コーヒーも薄すぎて…
チェコの食文化 その8 外国料理 4 今回も、食べ物図鑑を。プラハで普通に食べることができるのはこういう料理だというちょっとした図鑑だ。プラハでは、チョコ人も外食では毎食チェコ料理を食べているわけではないようだとわかり、私も何でも食べることにし…
チェコの食文化 その7 外国料理 3 食べ物関連の写真をだいぶ撮った。今回と次回の2回に渡って、食べ物図鑑をちょっと展開したい。今回は、「あ~、うまかったなあ」と「あ~、それ、食いたかったなあ」という食べ物の話。 感動的にうまかったのが、この店。…
チェコの食文化 その6 外国料理 2 マクドナルドがチェコに初めて出店したのはいつなのか、調べてみた。チェコ・マクドナルドのHPで、1992年に最初の店が営業を始めたとわかった。1989年のビロード革命のすぐあとだとわかる。それ以外にも興味深い情報が目に…
チェコの食文化 その5 外国料理 1 このブログ「アジア雑語林」では、プラハの外国料理として、1203話でベトナム料理を、1205話ですしについてすでに書いた。ここではその続きを書く。 共産党時代からプラハにあるファーストフード店は、大きなホットドッグpa…
チェコの食文化 その4 トンカツとコロッケ 私がフードコートによく行ったのは、いくつかの理由がある。まず、ひとりで気軽に食事ができることだ。フードコートの料理は基本的にひとり分を単位にしているから、普通の食堂ではひと皿では多すぎる料理でも、フ…
チェコの食文化 その3 野菜 食堂でメインディッシュを注文すると、その料理にプラスしてデンプンが付く。デンプンは、客の希望に応じて、パンかクネドリーキか、ジャガイモか飯が付く。ジャガイモは揚げたり、ゆでてつぶしたりしたもので、いくつもの料理法…
チェコの食文化 その2 クネドリーキ 何で読んだのか忘れてしまったが、国外で暮らすチェコ人が夢見る故国の食べ物はknedlikyクネドリーキだという。カタカナで「クネドリーキ」と検索しても、日本語の情報がいくらでも出てくるほど、パンやチェコに興味があ…
チェコの食文化 その1 家庭料理 宿で会った旅行者たちとの雑談で、チェコの料理が話題にのぼったことは何度もある。思い返してみれば、「ひどくまずい!」と言った者はいなかったが、「とてもうまい!」と言った者もいなかった。もし、その場にフランス人や…
乗り物の話 その10 霧の中、ひとり その日のプラハは急に寒くなり、霧に包まれた。いままで晩夏という感じだったが、急に秋になった。ちょっと遠出をしようと思ったので、早く起きて、宿の朝飯は食べずに霧の街に出た。 天然素材で作ったせっけんやロウソク…
乗り物の話 その9 タトラ 国立技術博物館 プラハを散歩しながら車を見る。当然シュコダが圧倒的に多く、「半分近いのかなあ」と想像したのだが、ここ数年の自動車販売台数のメーカーシャアを調べてみると、シュコダは3割ほどだとわかった。フォルクスワーゲ…