チェコの食文化 その7 外国料理 3
食べ物関連の写真をだいぶ撮った。今回と次回の2回に渡って、食べ物図鑑をちょっと展開したい。今回は、「あ~、うまかったなあ」と「あ~、それ、食いたかったなあ」という食べ物の話。
感動的にうまかったのが、この店。旧市街のスペイン・シナゴークそばにあるパン屋だが、サンドイッチやサラダなどもあり、店内で食事もできる。レシートに店名と住所がある。"PEKARNA NOSTRESS BAKERY Vezenska 915/8"。東京で例えると、いつもは早稲田界隈の安食堂で定食を食べている貧乏学生が、青山のしゃれたカフェに来てどぎまぎしてしまうほど高かったが、うまかった。
チーズ入りサラダ105コルナ、ツナにローストビーフをのせたオープンサンド77コルナ、コーヒー80コルナ。サラダとコーヒーが高く、サンドイッチが安いという変なバランスだ。合計金額は日本円にして1190円。500円で充分に食事ができる国で、この料金は高い。
それでもうまいから、後日、近所を散歩していて、ついふらふらと、この店に来てしまった。それほど空腹ではなかったが、豆のスープとこういう茶色いパンを食べた。
ベトナム製の袋麺を食べた。旅先でインスタント麺を食べる最初の体験だった。具などないが、「うまい」と思った。その理由はのちにはっきりわかった。
ベトナム料理店で、こういう料理を注文して、「ああ、うまい!」テーブルのニョックマムを振りかけて、「ああ、これだ!!」とわかった。料理がうまいのではない。並みの料理だが、アミノ酸のうま味に感動したのだ。調味料は塩だけという料理に飽きていたのだ。
ショッピングセンターの中国料理店でチャーハン。トウガラシ調味料が使い放題だったのがうれしい。辛さにもうえていた。
ショッピングセンターのなかの、やや高級なイタリア料理店でリゾットを食べる。159コルナ(約800円)は「ちょっと高いなあ」と思ったが、水が69コルナだったのには参った。1リットルのガラス瓶入りの水だから、飲み残しを持ち帰ることもできず・・・。チーズにうま味を感じた。
次は、「ああ、食いたい!」と思った話。ある週末、ショッピングセンターの前の広場で肉を焼く香が漂ってきて・・・。
近づくと、子牛(たぶん)の丸焼き。焼き上がりにはまだ時間がかかりそうで、ここでじっと待っているのはつらすぎるから、散歩を続けた。
肉とソーセージとジャガイモ。珍しくはないが、うまそうだ。体重に悪そうだが・・・。
スペアリブに限らず、肉も魚も、煙で燻し焼きにするのがうまい。アメリカの家庭でハンバーグをごちそうになったことがある。「なあんだ、客にハンバーグかよ」と思ったが、炭火の燻し焼きだったので、想像をはるかに超えてうまかった。