2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧
最近の読書 2 須賀敦子の単行本未収録のエッセイを集めた『霧の向こうに住みたい』河出書房新社、2003、河出文庫2014)に洗濯の話が出てきた。ドイツでは洗濯物を煮るという話を2032話で書いた。イタリアの例がこの本にある。 1960年代に、著者の姑が「大洗…
最近の読書 1 今連載をしている「続・経年変化」は、どうやら大河連載になりそうで、いつまで続くのか自分でもわからない。連載が続くと、話題が固定されてしまうので、適宜、小休止として別の話題をはさむことにする。今回は、最近読んだ本の話を2回にわた…
読書 11 ガイドブック4 『地球の歩き方 インド ネパール』の復刻版が出るずっと前のことだが、日本人のインド旅行史を読みたいから書いてくださいなと天下のクラマエ師にいったら、「そんなの、誰がおもしろいと思うの?!」と、0.002秒で拒絶された。インド…
読書 10 ガイドブック3 過去の『地球の歩き方』を調べていて、初期のガイドがデジタル復刻されているのを発見した。『地球の歩き方 3 インド・ネパール 1982-1983(初版復刻版) インド・ネパール初版復刻版』は見つけたのだが、『アメリカ』や『ヨーロッパ…
読書 9 ガイドブック 2 手元にあるタイのガイドブックをアマゾンで調べると、半分くらいはヒットした。その売価は数百円から数万円までいろいろあり、1990年代のものが全部高いというわけでもなく、値付けに意味はないようだ。手元のガイドブックのすべての…
読書 8 ガイドブック 1 財団法人日本交通公社が運営している旅の図書館には、さすがにガイドブックはある程度はあるようだが、私の興味の対象である日本の若者の海外旅行史資料はほとんどないらしい。蔵書検索の「出版社」で調べてみても、オデッセイはゼロ…
読書 7 図書館6 大学で講師をやることになって、役得のひとつは大学の図書館が自由に使えることだなと思った。講師1年目の4月、図書カードを支給されて、講師は学生よりも多くの本を貸し出し可能という説明を受けたが、本を借りることはあまりなかった。読…
読書 6 図書館5 マイクロフィルムで昔の新聞記事を読んで、その同時代性にワクワクしたことがあると前回書いた。のちに回想して書いているのではなく、その時の事情だ。1962年のアジア大会(ジャカルタ)の記事を読んで、こういう文章を書いた。アジア雑語…
読書5 図書館4 海外旅行が自由化された1964年当時の生の情報に接したくて、新聞記事をマイクロフィルムで読むことにした。後の時代なら、新聞は縮刷版があるのだが、60年代だとマイクロフィルだ。今なら、新聞社のデータベースを利用すれば、自宅(有料)か…
読書 4 図書館3 地元の図書館に通ったこともある。 日本人の海外旅行史の研究のために年表などある程度の資料は買い集めた。調べ始めた時期が良かった。1980年が「戦後50年」であり、1989年に昭和が終わったということで、1980年代に入って「戦後」や「昭和…
読書 3 図書館2 今でも図書館をほとんど利用していないのだが、高校卒業以降、図書館によく通った時期が何度かある。 最初は、勁草書房などから続々と出版されていた東南アジア文学を読むために図書館に通ったころだ。1970年代末から80年代のことだ。 た…
読書 2 図書館 1 高校生になると、読書事情がかなり変わる。学校の図書室を積極的に利用するようになった。私好みの本は多くはないが、新書を中心に読んだ。岩波新書にはおもしろそうなものはあまりなかったが、中公新書はおもしろいものが多かった。ノン…
読書 1 中高校生時代 読書と中高生時代の話を始める予定だったが、それは後回しにして、きょうの話をする。 たった今、フィリピンの勉強会から帰宅したところだ。講師は、フィリピン留学経験もあるジャーナリスト大野拓司さん。とりとめのない話だが、フィ…
音楽 24 クレージーキャッツ 2 旅行と映画と本のことしか考えていない日々を送っていて、突然クレージーキャッツが頭に入り込んできた。 「スーダラ節」がラジオから流れていた1961年から、小学生の私の耳にも彼らの歌が流れ込んできた。「五万節」、「ハイ…