2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

961話 イベリア紀行 2016・秋 番外編

看板・ポスター写真集 アップしなかった写真のなかから、デザインを中心にちょっと紹介して、未発表写真集をやってみよう。 リスボン リスボン ゲルニカの市議会 マドリッドの美術館前のオブジェ。木や草を配置したデザイン。 マドリッドを散歩していて見つ…

960話 イベリア紀行 2016・秋 第85回

最終回 この水ボトルをバッグに入れて スペイン最後の朝、6時起床。外は真っ暗で、早朝ではなく深夜の景色である。街の中心部から空港に行く方法はいくつかある。いつもなら地下鉄でも簡単に行けるのだが、このコラムで何度か書いてきたように、最寄りの地下…

959話 イベリア紀行 2016・秋 第84回

小ネタ雑談 その7 ■乳母車と車椅子 街で乳母車と車椅子を多く見かけた。マドリッドに障害者や老人と乳幼児が多くいるのではなく、子供も年寄りもどんどん街に出てきているから、私の目に触れるのだ。思えば、台北だって同じような光景を見ている。台北とマ…

958話 イベリア紀行 2016・秋 第83回

小ネタ雑談 その6 ■切手 王宮そばの郵便局に行った。絵葉書を3通カウンターに置いて、「全部、日本まで」と言った。郵便局員は切手を取り出し、親切にも私の絵葉書にはってくれて、「6.60ユーロ」と言った。そんな親切な郵便局員はいままで出会ったことがな…

957話 イベリア紀行 2016・秋 第82回

小ネタ雑談 その5■スリ 「あれは、もしかしてスリだったか?」という体験を2度している。 最初は、リスボン、ファド博物館に行く途中だった。歩いていると、右肩にかけたショルダーバッグに何かの力がかかった不愉快な感触があり、あわてて振り返ったら、30…

956話 イベリア紀行 2016・秋 第81回

小ネタ雑談 その4 ■デモ テレビのニュースを見ていたら、議会で何か大きな動きがあったようで、ずっと政治ニュースを続けていた。そして、その夜、近所で大きなデモがあった。なにしろ、我が安宿は国会議事堂がご近所という政治地区でもあり、何が起こって…

955話 イベリア紀行 2016・秋 第80回

小ネタ雑談 その3■糊 あとで資料になるので、博物館の入場券や食堂のレシートなどをクリアファイルに入れていたのだが、量が多くなると整理が面倒になってくるので、重要なものはノートに張り付けておこうと考えた。それには、まず糊を買わなくては。日本な…

954話 イベリア紀行 2016・秋 第79回

小ネタ雑談 その2 ■歩きタバコ スペインでは店内禁煙である。喫煙コーナーなどないから、タバコを吸いたければ、店の外に出る。カフェテラスを利用するか、店先の小さなテーブルに、ワインやビールを持ち出して、立ち飲みバーにして、タバコを吸う。そうい…

953話 イベリア紀行 2016・秋 第78回

小ネタ雑談 その1 1回分にするには満たない小ネタを、まとめて紹介する。 ■肥満 このテーマですでにコラムを書いたことがあるが、また書きたくなった。アメリカに行ったわけでもないのに、旅先で肥満者が気になった最初はマレーシアだった。散歩をしている…

952話 イベリア紀行 2016・秋 第77回

ノミの市 地下鉄ラ・ラティーナ駅近くで、毎週日曜日と祝日に、ノミの市が開かれる。14年前にも行ったのだが、その日の朝は寒く、人手は少なく、閑散としていたという印象だったが、その当時の出版物を読むと、通常は相当な人出があったようだ。 今回は、ぽ…

951話 イベリア紀行 2016・秋 第76回

鉄道博物館 いつものように、「どこへ遊びに行こうか」と考えながらミシュラン地図を眺めていたら、アトーチャ駅の南に、”Museo del Ferrocarril”があるのを見つけた。鉄道博物館だ。鉄道にとくに興味があるわけではなく知識もないが、アトーチャ駅の南には…

950話 イベリア紀行 2016・秋 第75回

外国料理 焼きそば店のWOK系の店を除いて、2軒の外国料理店に行った。 近所にインド料理店が数軒あったのだが、その1軒が”GUJARAT”の看板を掲げていた。グジャラートの料理店なら、ちょっと食指が動く。今回のイベリア旅行を企画する前は、インド旅行を考え…

949話 イベリア紀行 2016・秋 第74回

4つの輪と四輪車 今回の旅の第1日目のリスボン。横断歩道で立ちどまり、道路を走り去る自動車を眺めていたら、赤信号で止まった車のフロントグリルの「4つ輪」印を見て、「さて、この車、何だっけ?」と考えて、車名がまったく出てこなくて、ほんのちょっ…

948話 イベリア紀行 2016・秋 第73回

WOK その昔、銀座の中国料理店で働いていたころの話だ。まだ駆け出しのコック見習いのくせに、アメリカの中国料理事情を知りたいという頭でっかちで、当時、店の近くにあった洋書店イエナに行ってペーパーバックを買ってきて読んでいた。そのときに、wok…

947話 イベリア紀行 2016・秋 第72回

ピンチョスは飲茶か回転ずしである。 考えてみれば、1日1回はピンチョスを食べていたような気がする。酒を飲まないのだが、ピンチョスは私の食趣向にぴったり合っていた。ひとり旅する者には、いろいろ食べられるピンチョスはありがたい。次のような体験を…

946話 イベリア紀行 2016・秋 第71回

タパス&ピンチョス [旅を終えたので、連載を再開します。今回の旅の話は、いずれ後ほど] スペインの食文化に興味がある人なら、サンティアゴ・デ・コンプステーラ巡礼を描いたアメリカ・スペイン合作映画「星の旅人たち」(エミリオ・エステベス監督、2010…

945話 イベリア紀行 2016・秋 第70回

グラン・ビア 観光案内所でもらった”esMADRIDmagazine”を持って、グラン・ビアに行った。この小冊子は、意訳すれば「今月のマドリッド」というべきガイドで、コンサートや絵画展など催し物の案内が詳しく出ている。スペイン語に英語の翻訳がついているのがあ…

944話 イベリア紀行 2016・秋 第69回

歩く、歩く 私の旅の基本は歩くことなのだが、これほど歩くとは思わなかった。私の滞在中、ソル駅を通る地下鉄1号線の中央部分が工事のために運休中だったので、地下鉄を使うのがちょっと面倒だった。マドリッドに着いたときにバスや地下鉄を10回乗れる回数…

943話 イベリア紀行 2016・秋 第68回

雨のマドリッド 夜中はけっこうな雨が降っていたようで、雨音で何度か目が覚めた。8時ちょっと前にベッドから起きだして、歯を磨きながら窓の外を見ると、霧雨くらいだから、傘なしで歩けるだろう。どうせ、昼前には雨はやむ。ここ何日かは、そういう天気だ…