2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

1016話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その7

番外編 残高証明 1013話で、パスポート申請の書類について書いたら、ミヤケ氏という方から、1980年代になっても銀行の残高証明と旅行計画書のような書類が必要でしたというコメントを頂いた。それで、ちょっと調べてみようと手を付けたら、学生のレポー…

1015話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その6

インドのビザ事情 1973年のインドのビザ事情は、料金や書類など詳しい記憶はないので、『世界旅行案内』(日本交通公社出版局、1977)で調べてみる。出入国航空券がある場合、28日以内の滞在ならビザはいらない(資料によっては30日になっているものもある)…

1014話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その5

イエローカードと両替 旅券を取ったら、予防注射。コレラの予防注射と種痘(天然痘の予防接種)が必要で、アフリカに行くなら黄熱病の予防注射も必要だった。旅行ガイドの基本編で読んだ情報をもとに、有楽町の交通会館にある宮入内科で予防注射を受けた。料…

1013話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その4

パスポート パスポート申請書類に「一次」(正式には、1回往復旅券というらしい)と「数次」のどちらかを選べる時代になっていた。何度も外国に行ける自信などまったくないのに、根拠のない希望だけで、数次旅券を申請した。といっても、何か特別なことをし…

1012話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その3

証明書写真 当たり前のことだが、航空券を買う前に、役所での作業を終えておかなければいけない。今の旅行記は、現地に着いたところから始まるのだろうが、昔は日本を出るまでの作業がなかなかに面倒だった。手続き自体が大変だったということではないが、何…

1011話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その2

航空券を買う 羽田・ニューデリー・バンコク・香港・羽田のアリタリア便で、10万8000円の航空券を買った。羽田・ニューデリーのノーマル運賃は、片道が約13万円の時代だから、これは破格に安かったとはいえ、やはりかなりの金額なのだ。この時代、若い勤め人…

1010話 『ゴーゴー・インド』出版30年記念、あのころの私のインド その1

初めての外国旅行 天下のクラマエ師の出世作『ゴーゴー・インド』出版30年を記念して、「旅の回顧展」というのをやるらしい。「少年時代の話や昔の旅の話を書いてよ」と、私がいくら頼み込んでも、とたんに「そんな昔のことは覚えていない」とリック・ブレイ…

1009話 海外旅行と石原裕次郎の時代

過去のある時期を、石原裕次郎研究に費やしたことがある。今もまだ、その時に買い集めた資料が本棚にあり、処分を待っている。 皮肉な話だが、少年時代の私が大嫌いだったたぐいの映画は、石原裕次郎や加山雄三の出演作だった。それにもかかわらず、2000年を…

1008話 耳タコ音楽

例えば、その曲がラジオから流れてくると、うんざりしてラジオのスイッチを切るか、別のラジオ局に変えるか、あるいは台所に行ってコーヒーを入れたりトイレに行ったりして、苦痛の時をやり過ごすということがある。 聞きたくない音楽には、2種類あると思う…

1007話 これが売れている腕時計ランキングだというのだが・・・

半袖の季節になって気がつくのは、腕時計をしていない人が多いということだ。スマホのせいで、腕時計が必要なくなったというのはわかるが、日本人は腕時計が大好きだったのではないか。 1970年代のことだが、旅先のある日、また時間を聞かれた。それで気がつ…

1006話 放送作家永六輔

永六輔が死んで、彼がいかに偉大な人物だったかという評価がいくつものマスコミで続いている。そのほとんどは同意するが、多少の違和感はある。 1970年代末頃までは、永六輔の本はすべて読んでいた。ラジオも聞いていたが、決してファンではなかった。気にな…