618話 続 なんだ、この飛行ルート。トンデモ便を少し

 今読んでいる本がつまらなくて、「高いカネを払ったのになあ」と悔しい思いで読み続けているが、しだいに根気が切れてくると、パソコンで遊びたくなってくる。多くの人はパソコンなどでゲームをやるのだろうが、私は先日に引き続いて、口にするのも恥ずかしい「トラベルコちゃん」遊びだ。
 前回書いたように、東京(羽田と成田の両方を合わせて、ここでは「東京」としておく)とデリー間の格安航空券は、カタール航空を使うもので、東京→ドーハ(カタール)→デリーと飛ぶ驚異のルートだ。そこで、カルカッタ行きの便を調べてみたくなった。
 行き先を「カルカッタ」と打ち込んで、「あっ。『コルカタじゃないと検索できないかな』と思ったが、画面は「カルカッタ」のままだ。このサイトに関する限り、昔の名前のままだ。さて、東京・カルカッタの便を探したら、こんな航空券が見つかった。エア・インディアを使うもので、そのルートは東京→デリー→カルカッタ。エア・インディアには、東京・カルカッタの便はないので、一度デリーに飛び、国内線でカルカッタの戻るというルートだ。この航空券の詳細はわからないが、デリーでストップオーバー(途中降機)できるなら、デリーとカルカッタの両都市に滞在するか、デリーとカルカッタの間を陸上移動にするのもいい。
 午後にそういう遊びをちょっとして、夜になった今、カルカッタ便の復路を確認したくなったのだが、画面にまったく出てこない。あれこれ調べてみてわかったのは、エア・インディアは週3便しか飛んでいないから、往路復路ともに、出発日が合わないと検索結果が出てこないのだ、そんなことがわかって、引き続き「トラベルコちゃん」で遊んだ。東京・カルカッタ便のもっとも安いのは、私が検索した日程では、中国東方航空が一番安い。だから、かなりのイワクがありそうだ。飛行ルートはこうなる。
東京 10:55発→上海 13:05着/上海 18:55発→昆明 22:25着/昆明 23:55発→
カルカッタ 23:40着 所要16時間15分
 復路はこの逆のルートだろうと思った私が甘かった。
 カルカッタ 00:35発→昆明 05:10着/昆明 08:30発→北京 11:40着/北京 13:55発→上海 15:55着/上海 17:00発→20:30着 所要16時間25分 乗換が多いわりに、待ち合わせ時間が短いので、往路とあまり変わらない所要時間だが、飛行機マニア向けのコースだ。どうにも使いにくいが、インド亜大陸で長期滞在するなら、これでもいいのかもしれない。というのは、この航空券は5万円ほどだが、エア・インディアで8万円、タイ航空だと12万円以上する。
 モンゴルに行こうと思ったことはないので、料金を調べてみた。ミアット・モンゴル航空がもっとも安く、しかも直行便だというのは理解できる。意外だったのは、次に安いのは大韓航空で、政治的意味合いがあるのだろうか。中国系航空会社は比較的高いのも意外だった。
 ニュージーランドにも行きたいと思ったことがないので、格安航空券事情を知らない。ためしに、オークランド行きの便を調べてみたら、安いのは、マレーシア航空、中国南方航空キャセイ航空で、「トンデモ便」は見つからない。
 世界の様々な空港で検索してみてわかったのは、日本周辺ではベトナム航空と中国系航空会社が安い。それ以外の地域では、カタール航空が圧倒的に強く、アブダビのエディハド航空も強い。地域によっては、トルコ航空やアエロ・フロートが強い。
 というようなことを調べていて、2時間ほど遊んでしまった。読書に戻るか。