2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

678話 きょうも散歩の日 2014 第36回

髪の色 スペイン村(カタルーニャ語で、Poble Espanyol)は、スペイン各地の建物を集めた野外の建築博物館なのだが、私にスペイン建築の基礎知識がないので、地域名だけの表示ではそれぞれの違いがよくわからなかった。壁を漆喰で塗った白い家は、スペイン南…

677話 きょうも散歩の日 2014 第35回

路上では 道行く人の行為でもっとも気になったのは、歩きタバコだ。タバコを指で挟んで、腕を振りながら歩くと、ちょうど子供の目の位置にくる。タバコを持っている人は話に夢中になっていて、指先に火を持っていることを忘れている。 歩きタバコはマナーの…

676話 きょうも散歩の日 2014 第34回

便利なことはいいことか 旅に出る前に、いろいろ情報を集めた。インターネットで、バルセロナで英語の本を売る書店を調べた。住所はすぐにわかったが、それがどこにあるかわからない。ちょっとした操作をすれば、モニターに地図がでて、目的地に印がでる。イ…

675話 きょうも散歩の日 2014 第33回

バルセロナの外国語 バルセロナは巨大な観光地だから、世界各国から旅行者がやってくる。そして、この街で働くためにも、多くの外国人がやって来る。 モンセラットの観光パンフレットにロシア語の説明文があって、ロシア人観光客が多くいることはわかってい…

674話 きょうも散歩の日 2014 第32回

わかるけれど、わからない話 スペイン語を学んだのはコック見習いをしていたころで、大昔と言ってもいいほど昔、1970年代なかばのことだ。週に1回60分の授業を10回程度受けただけだから、入門編さえ終えていない。それ以上進まなかったのは、より深く勉強す…

673話 きょうも散歩の日 2014 第31回

水道とカイシャ、あるいは水道会社 バルサロナを散歩していて疑問に思ったことはいくつもある。そのうちのふたつが、同時に解消した。 最初の疑問は、砲弾型のガラス張りビル(例によって趣味が悪い)トラ・アグバル(Torre Agbar)のことだ。 http://image.se…

672話 きょうも散歩の日 2014 第30回

フィゲラス 寒風が、心と体を吹き抜ける アンドラからの帰路、ジローナ経由でフィゲラスに行った。サルバドール・ダリの美術館がある街だ。どこの国、どの民族であれ、美術というものにほとんど関心がないのだが、ダリはかなりインチキ臭く、パフォーマーと…

671話 きょうも散歩の日 2014 第29回

アンドラに行った 後編 朝一番の7時発のバスは、定刻どおりバルセロナのバスターミナルを出発した。あたりはまだ夜明け前の闇に包まれていて、街灯だけが光っている。深夜バスのような雰囲気だ。28€の運賃はやや高いという印象だった。客は10人ほどいるだけ…

670話 きょうも散歩の日 2014 第28回

アンドラに行った 前編 アンドラに行こうと思った。理由はいくつかある。 理由その1・・私は地図少年だった。小学生時代から、地図を見ているのが好きだった。等高線とか地図記号や国旗などに興味を持つ地図少年ではなく、地図を眺めて、日本でも外国でも、…

669話 きょうも散歩の日 2014 第27回

なぜ、人はそんなに写真を撮るのだろうか 今回の旅はカメラを持って行かなかった。撮影したいものはないし、旅の写真など、帰国してから見返すことはないと確信したからだ。2013年に台湾に行ったときはカメラを持って行って、20枚くらいは撮影したのだが、そ…

668話 きょうも散歩の日 2014 第26回

朝のひととき 11月のバルセロナの朝は8時でもまだ暗いのだが、私は7時には起きるようにしていた。もう少し早く起きてもいいのだが、その時間にやっているカフェが近所にないので、7時に起床し、7時15分ごろにはいつものカフェのいつもの席に座っていることに…

667話 きょうも散歩の日 2014 第25回

西洋人の食事作法 スペインで食べたもののなかで、「もっともうまい!」と思った食べ物のことを書くのをずっとためらっていた。なぜなら、その食べ物がスペイン料理とは言えないし、食べた店がやや特殊だからである。ネットの旅行記には登場しても、テレビの…

666話 きょうも散歩の日 2014 第24回

憧れのピザの店 [ちょっと旅をしてきました。ふらふらと、ただ散歩をしていました。その旅の話はまたいずれこの雑語林で紹介するとして、2014年のモロッコ&スペインの旅の話をまた続けましょう] 私には、外国でその姿を見たら素通りできないという食べ物が…