2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

715話 台湾・餃の国紀行 2015 第20話

そのいでたちに、目がとまる 台鉄(台湾鉄路)台北駅は、東京で言えば総督府がある南口は東京駅丸の内口のようであり、北口は上野駅のようである。北口には台北と地方都市を結ぶ巨大バスターミナルがある。だから、この台北駅周辺は、「上京」の到着地であり…

714話 台湾・餃の国紀行 2015 第19話

ああ、珈琲。悪しきスターバックス症候群 「ああ、そうだった。台北って、そうだったんだよなあ」と、前回の旅でのことを思い出したことはいくつもあるが、コーヒーのこともそうだった。散歩をしていて、コーヒーを飲みたい気分でいるときに、「咖啡」とか「…

713話 台湾・餃の国紀行 2015 第18話

正月映画 「正月は映画館の稼ぎ時」という日本の常識が台湾でも通用するだろうと思い、西門町の映画館にいった。映画館に人がいれば、食堂も開いているという読みで、食事を兼ねて出かけたのである。私が見たいと思った映画は売り切れ状態で、キップが買える…

712話 台湾・餃の国紀行 2015 第17話

台湾の薄味について、あるいはラーメンの話 その3 台湾のラーメン事情について調べていたら、どうしても韓国のラーメン事情についても書いてみたくなった。その事情が両国とも似ているからだ。 韓国のラーメンは「ラミョン」といい、インスタントラーメンを…

711話 台湾・餃の国紀行 2015 第16話

台湾の薄味について、あるいはラーメンの話 その2 「台湾の薄味」をラーメンから探るのに格好の例が見つかった。熊本では有名な「味千ラーメン」は、台湾のラーメン史を語る上で、極めて重要な存在らしい。 味千ラーメンは、日本国内に89店舗あるものの、そ…

710話 台湾・餃の国紀行 2015 第15話

台湾の薄味について、あるいはラーメンの話 その1 以前から感じていたのだが、台湾の汁は薄い、うまくない。豆腐のスープであれ、魚団子のスープであれ、ワンタン麺であれ、透明なスープは、ダシではなく、ただのお湯ではないかと思うことがある。しかも、…

709話 台湾・餃の国紀行 2015 第14話

チリレンゲの旅 突然、チリレンゲを買いたいと思った。今使っているのは、タイのインスタント粥ひと袋8バーツ、日本円で25円ほどにおまけとして付いてきたアルミ製のもので、使い勝手はいいのだが、あまりに安っぽいので、本場の台湾でいいのを買おうかと考…

708話 台湾・餃の国紀行 2015 第13話

あの画家に、また 故宮博物館に入ってすぐの部屋は、何かの特別展をやっていた。インターネットで予習をしてから出かけるという旅の仕方はしていないから、どういう特別展なのかまったく知らない。その部屋を覗くと、この博物館とは傾向が違う油絵が展示され…

707話 台湾・餃の国紀行 2015 第12話

故宮博物館へ 故宮博物館に行こうかと思った。行きたかったわけではない。いままで行かなかったのは、おもしろい展示品があるとは思えなかったからだ。しかし、この時期、春節も休まず開館という情報を得て、今ならすいているだろうという心の隙間から、足が…

706話 台湾・餃の国紀行 2015 第11話

判読の楽しみ その2 テレビだったかCMのポスターで見たのか覚えていないのだが、なじみのない漢字で気になったのがいくつもある。そのひとつが、「舒」という漢字だ。1度見ただけなら見過ごしてしまうのだが、何度か見ると気になる。気にしていると、この字…

705話 台湾・餃の国紀行 2015 第10話

判読の楽しさ その1 日本人の私が台湾のテレビを楽しめるのは、生中継でもなければ字幕が入るからだ。当然、英語や日本語の字幕ではなく中国語の字幕だが、なんとなく内容がわかるのが楽しい(台湾のテレビ放送で、なぜ中国語の字幕がつくのかといった言語…

704話 台湾・餃の国紀行 2015 第9話

ある日の散歩 圓山駅近くに、花博公園がある。きょうの散歩はそこにしようと思った。その日は天気が良かった。晴れていて、気持ちが良かった。公園に正月休みはないことは、電車から見ている。園内に植物園があるという情報があり、どの程度のものかわからな…

703 話 台湾・餃の国紀行 2015 第8話

「KANO」から離れて 春節のある夜、いつものようにテレビのザッピングをやっていたら、映画「KANO」の映像が流れていて、ドキュメントか何かかと思ったら、映画そのものなので、そのまま見ることになった。まだ始まって間もないようだ。自社CMがたっぷり入る…