最終章 落穂ひろい 2
■パン屋・・・スーパーのパン屋で、観察者になった。日本にも多くあるインストアベーカリー、客が勝手にパンを選んでレジに持っていくというタイプのパン屋で、客はどうやってパンを買うかだ。
日本なら、大抵は片手にトレイを持ち、好みのパンをトングでつまみ、レジに持っていくのだが、私が行ったことがある何軒かのチェコのパン屋にはトレイもトングもないのだ。では、カゴに入ったパンをどうやって買うのか。
1、パンを直接指でつまみ、備え付けのビニール袋に入れて、スーパーのカゴに入れる。
2、備え付けのビニール袋に右手を突っ込んで、パンをつまんで袋をひっくり返す。犬のフンをこういう方法でつまむ人がいるが、あのやり方だ。
3、上の1と2は、少量のパンを買う場合だが、大量に買う場合は、備え付けの使い捨て手袋をはめてパンをつまみ、ビニール袋に入れていく。
■石畳・・・ヨーロッパではたいていの国に石畳の道がある。車道も石畳だと騒音が激しいので、しだいにアスファルト化されている。プラハではまだ石畳の車道がまだかなり残っている。車道の石畳率が最も高い街はどこなのだろう。
日本でも、例えば江戸の日本橋あたりが石畳が敷いてあれば、雨の日のぬかるみの道は歩くのに便利だろうにと思ったのだが、神社などを除くと日本には石畳の道はほとんどない。江戸時代は馬車が禁止されていたからでもあるのだが、江戸のすぐ近くに、石畳に使えるような石が満足になかったからかもしれない。ヨーロッパの街を散歩していると、石畳の工事風景を見かける。土の上に砂をまき、石をのせて、間に砂を詰める。セメントなどは使っていない。ということは、日本でこういう工事をすれば、たちまち雨が砂を流すだろう。雨が多い国では、石畳は作りにくい。
これはプラハではなく、チェスキー・クロムロフのわが宿。この入り口で記念撮影をしている観光客多数あり。
■表示・・・散歩をしていると、こういう表示があり、解読を楽しむ。
ビシェフラドの墓地入り口。上段左から、ゴミはゴミ箱へ。監視カメラ設置。盗難に注意。日本人にもわかりやすいものが多いが、2段目右がヨーロッパに多い。「麻薬の使用はここではダメ」じゃなくて、どこでもダメだと思うのだが。
チェスキー・クロムロフのわが宿の近くを散歩していたら、壊れかけの建物の壁にカタカナらしき文字が見え、「まさか?!」と思って近づくと・・・
わかります? 英語と日本語の両方がわからないと理解できないのだが、誰が何のためにやったのか不明。芸術活動なのだろうか?