1990年代に入り、ベトナム、ラオス、カンボジアの観光旅行も比較的楽に出かけられるようになったが、ビザ代金は高く、その手続きは面倒だった。『地球の歩き方 ベトナム』などが出版されるのは90年代半ば以降になる。機内禁煙とバリ島・ベトナムの時代の到来だ。それはそうと、1990年代に初めて海外旅行をした若者も、いまでは50歳前後か。う~む。
1994 1 日本エアシステムが6月から成田・ホノルル線からの撤退を発表。
2 キャセイ航空がファーストクラスを廃止。
4 日航が成田―ジャカルタ線をデンパサール(バリ)まで延長。
4 名古屋空港で中華航空機が着陸失敗。264人死亡、負傷者7人。
6 シンガポールのオリエンタルホテルで、日本人女性旅行者2人が強盗に襲われ、ひとり死亡。
7 大韓航空が7時間以内の飛行の場合、禁煙に。エアカナダの国際線を禁煙に。9月にはカナディアン航空が全線禁煙に。
7 全日空が、関空―上海線、関空―バンコクークアラルンプール線開設。
9 関西国際空港開港。
11 ベトナム航空がホーチミンー関空間に週3便の運航を開始、これが初のベトナム直行便。
11 1ドルが96円11銭で、史上最高値。
*冷夏の影響でコメ不足になり、アメリカやタイなどからコメを緊急輸入。タイ米の「まずさ」が話題に。
出版:『深夜特急』(沢木耕太郎)が新潮文庫から全6冊で発売。/『ホテルアジアの眠れない夜』(蔵前仁一)も講談社から文庫で発売される。これ以降、旅行記が文庫で多く発売されるようになる。/『もの食う人びと』(辺見庸)/『中国庶民生活誌 裏町春秋』(島尾伸三)/『イスタンブール 時はゆるやかに』(澁澤幸子)
映画:「熱帯楽園倶楽部」(監督:滝田洋二郎)タイが舞台。/「川の流れに草は青々」(台湾 監督:ホウ・シャオシェン)/「さらば、わが愛/ 覇王別姫」(香港 監督:チェン・カイコー)/「風の丘を越えて~西便制」(韓国 監督:イム・ゴンテク)。原作は同名タイトルでハヤカワ文庫で同年発売。/「青いパパイヤの香り」(仏、ベトナム 監督:トラン・アン・ユン)
1995 1 台湾の滞在が14日以内なら、ビザ不要に。
3 1ドルが一時80円を割り、79円75銭の戦後最高値に。
11 10年間有効の旅券が登場し、5年有効のものとの選択が可能に。
12 マカオ国際空港開港。
*1月に阪神淡路大震災があったにもかかわらず、日本人出国者数が、史上最高の1529万人に。訪日外国人373万人。
*インドネシア人と結婚してバリで生活している日本人女性は95年現在、在バリ日本領事館が把握しているだけでも200人以上、おそらく300人くらいはいるだろうと推察できる(山下晋司『バリ人類学レッスン』)。
出版:ベトナム統一20周年ということで、出版界もベトナム本のバブル現象。観光や投資の本が多い。
『朝日ワンテーママガジン ヴェトナムへ行こう』(神田憲行編)/『旅行人ノート メコンの国』(旅行人)/『ベトナムわんさか共和国』(ACG編集部)/『別冊宝島WT ベトナム沸騰読本』/『ベトナム横町喧々録』(水野あきら)/『ベトナム・センチメンタル』(福井隆也ほか)/『ヴェトナム・ドリーム』『ヴェトナム・ディープウォッチ』(臣永正弘、外山ひとみ)/『暮らしがわかるアジア読本 ヴェトナム』(坪井善明編)/『ベトナム情報事典』(アジアネットワーク)/『ベトナムは、いま』(丸紅広報部)/『ベトナム 長期滞在者のための最新情報55』(三修社ホリディーワールド)/『何もなくて豊かな島』(﨑山克彦)/『ポルトガル便り』(植田麻美子)
映画:「恋する惑星」(香港 監督:ウォン・カーウァイ)。フェイ・ウォンや金城武などが出演し、「夢のカリフォルニア」など挿入歌も話題になった。/「多桑 父さん」(台湾 監督:ウー・ニェンチェン)/「君さえいれば 金枝玉葉」(香港 レスリー・チャン)/「南京の基督」(香港・日本 レオン・カーフェイ)
TV:「世界ウルルン滞在記」(日本テレビ )/ 相変わらずの英会話ブームがあり、英会話学校NOVAのテレビCMが頻繁に放送された。93年からは「駅前留学」のキャッチフレーズ、のちにはパソコンを使って自宅で学べることから「お茶の間留学」のcmG流れた。
ラジオ:1月の阪神・淡路大震災で、関西在住の外国人に対する情報供給の必要を感じて、大阪に多言語放送の“FM COCOLO”開局 。アジア言語に英語・ポルトガル語・スペイン語などの多言語で、2府4県に放送。